変わらない 7 ページ7
もう試合は始まっていた。
『はぁ…はぁっ…！』
息を切らしてグラウンドに走ってきた私に、みんなは冷ややかな目線を向けた。
「白雪さんだ…」
「なんでここに…？」
コソコソと話す声を無視して、1番試合が良く見えそうな所へ向かう。
『じろ…っ佐久間君…！？』
小さく名前を呟く。
いや、人違いかもしれない。
でも…
この試合の風景は…？！
雷門の皆が、帝国のサッカー部にボロボロにやられていた。
酷い…。
今は、後半が始まって少し経った…と言ったところだった。
みんなは、帝国の必殺技を前にやられていた。
？「出てこい…出てこい。
さも無いと、あの最後の一人…あいつを…」
「叩きのめす！」
メガネの赤マント君がそういった後、帝国のひとりが円堂君にボールをわざと当てた。
それが続く。
サッカーには詳しくないけど…こんな酷いものじゃないはずだ。
円堂君は、あんなに楽しそうにサッカーをやっていた。
それがもし…こんなサッカーなら私は…
下唇をぎゅっと噛み締めた。
これは…ゴールを決めることが目的じゃない？
円堂君を潰すことが目的？
佐久間君…そんな酷い人じゃなかった。
止めなきゃ…私が。
違う…私が止めに入ったところで…何も変わらない。
握りしめていた拳を緩めて、ため息をつく。
そうだ。なに自分に力があると思い込んでいるんだ。
私には、この状況を変えることなんて…
その時だった
風「こんなの…サッカーじゃねえ！！！」
円「風丸…？！」
円堂君に当てられそうになったボールを、風丸君が自ら当たりに行って円堂君を守ったのだ。
風丸君…。
なんで君は…
風「ぐっ……！！」
円「風丸…！風丸！
お前の気持ち…受け止めたぜ。
絶対…このゴールは守ってみせる！」
そして、また必殺技のシュートは放たれる。
『…！！』
今、なにか…さっきまでと違ったような
言い表せないが、なにか…違ったような気がする。
…ダメだ。
無口、無表情…こんなの貫いてたって…
私は1歩、また1歩と円堂君たちに近寄った。
『……』
「ちょっ、なにやってんの？白雪さん」
「え？え？」
周りのざわめく声なんてお構い無しに、コートの中に足を踏み入れた。
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幸恵 - 雷々亭ではなく、雷々軒ですよ！ (2022年6月2日 21時) (
レス) @page48 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - マックス可愛い…尊い。(´･_･`) (2019年10月24日 19時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - もちもちにゃんこさん» あ！まじですか！！演技派のほうと混ざってました(;_;) (2019年7月18日 15時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちにゃんこ - 白雪ちゃん強い！私もあれくらい身体能力欲しい…。あ！番外編44の白雪ちゃんsideが望月ちゃんsideになってましたよ！ (2019年7月18日 15時) (レス) id: 5f0e397fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 柑橘系さん» ありがとうございます！ヽ(*´∀｀)ノ (2019年7月17日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年7月7日 23時
