冬海先生 45 ページ45
そしてまた、ある日の練習風景。
土「ほら、パスパス！！」
なんか…土門君の調子、いいな。
…あれ？
冬海先生…？
いつもは練習に来ないのに。
夏「冬海先生。お願いがあるんですけど、よろしいかしら。」
冬「お嬢様の願いを断る理由はありませんよ。」
…ほんと、雷門さんの前では、媚を売ってる。
あのような大人が、1番信用出来ない。
夏「遠征に使用するバスの調子が見たいので、動かしていただけません？」
雷門さんの、特に何の変哲もない質問。
この質問に、明らかに顔色を変えた冬海先生。
冬「ば、バスをですか？！」
土「…！！」
みんなは、その声に反応する。
冬「い、いきなりそんなことを言われましても…私は大型免許を持ってませんし…」
夏「それは問題ありません。
校内は私有地ですから、免許などいりませんわ。
それに、ちょっと動かしてくれれば良いだけですし。」
雷門さんは、どこか威圧感のある声でそう言った。
冬「しかし…」
夏「あら。断る理由はなかったんじゃなくて？」
冬「は、はあ…」
雷門さんに、ジロリと睨まれた冬海先生は、汗をかきながらバスの運転席に座った。
『…？』
夏「発進させて、止まるだけでいいんです。
どうなさったんですか？
冬海先生。
早くエンジンを掛けてください。」
冬「あれ？おかしいですね。
バッテリーが上がってるのかな？」
白々しい嘘をつく冬海先生。
そんなのは、もちろん雷門さんは見抜いている。
夏「ふざけないでください！！」
冬「は、はい！」
バスのエンジンはついた。
あとは動かせばいいだけ…だよね？
夏「さあバスを出して！！」
私の位置からは、冬海先生の手元が見える。
その手はガタガタと震えていた。
一体何が、そんなに怖いんでしょうか…。
夏「どうしたんですか？冬海先生。」
冬「で、できません！！！」
『…！』
夏「どうして？」
冬「どうしてもです！！」
あの様子を見ると、バスを運転できない理由があるはずだ。
雷門さんは、1枚の手紙を取り出す。
夏「ここに手紙があります。
これから起きようとしたであろう、恐ろしい犯罪を告発する内容です。
冬海先生。バスを動かせないのは、貴方自身がバスに細工下からではありませんか？」
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幸恵 - 雷々亭ではなく、雷々軒ですよ！ (2022年6月2日 21時) (
レス) @page48 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - マックス可愛い…尊い。(´･_･`) (2019年10月24日 19時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - もちもちにゃんこさん» あ！まじですか！！演技派のほうと混ざってました(;_;) (2019年7月18日 15時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちにゃんこ - 白雪ちゃん強い！私もあれくらい身体能力欲しい…。あ！番外編44の白雪ちゃんsideが望月ちゃんsideになってましたよ！ (2019年7月18日 15時) (レス) id: 5f0e397fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 柑橘系さん» ありがとうございます！ヽ(*´∀｀)ノ (2019年7月17日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年7月7日 23時
