演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】

狙い ページ9

白竜side



牙山に指示されていたこと。



それは…もしものことがあっても、Aだけは攫うことだ。



それはいいのだが、少し疑問に思う。ではなぜ、監督達を捕える時にこいつも一緒に捕えなかったのか。


…なぜあえて泳がせたのか。



牙「こいつ、望月Aは…フィフスセクターを裏切った。白竜、お前と互角でやり合うほどの実力の持ち主が…だ。」




…Aが互角でやり合うのではない。Aのもう1人の人格、「玲」の時は互角でやりあえるのだ。


昔はともかく、今の「A」では俺と互角になんて戦うことは出来ない。




牙「さあ、白竜。Aをこっちに渡すんだ。裏切り者とはいえ、まだまだ利用価値はあるからな。」




牙山は、悪巧みをするような笑みを見せた。





白「…断る。こいつの面倒は、俺が見る」




牙「…なに？」



白「俺がもう一度、こいつの強さを思い出させると言っているんだ。」




牙「…まあ、好きにすればいい。」




案外あっさりそれを認めた牙山は、ゴッドエデンへ戻って行った。

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