演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】 (ページ44)

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最高の試合ページ44

シ「白竜、楽しもっか。僕達のサッカーを」

白「そうだな」

そしてチームゼロはみんな団結して、私達に勝つと言っている。

白竜も…シュウも、本当のサッカーの意味…わかったんだね。

本当に、この雷門には驚かされてばかりだ。

空も晴れてきた。

まるで、みんなのモヤモヤが無くなっていくかのように、暗い雲がなくなって行く。

白「行くぞ！」

シ「ああ！」

白「ゼロ！」

シ「マグナム！」

白竜とシュウの、強力なシュートが放たれた。

三「もう点はやらん！無類ハンド！」

三国先輩は、シュウ達のシュートを止めた。

三「いいシュートだったぞ！」

白「ふっ…面白い！」

私達は、それから思いっきりサッカーをした。

みんな汗を流し、全力で。

錦先輩が天馬たちにパスを出し、剣城君、キャプテン、天馬の3人のシュートが放たれた。

ゴールキーパーが敗れ、決まったと思ったが…

白「ゼロ！」

シ「マグナム！」

白「絶対に点は入れさせない！」

そして、ボールはポトンと落ちた。

試合終了のホイッスル

5-5で引き分けとなった。

『疲れた…！』

こんなに全力でサッカーをしたことは、生まれてから1度でもあっただろうか、と思うほど私は全力で…そして楽しんでサッカーをやった。

辺りからは、歓声や拍手と音があがった。

雷門と、チームゼロのこの試合が…この島の人達の心を動かしたんだ。

天「きっとサッカーも喜んでるよね！こんないい試合ができて！」

シ「天馬、ごめんね。僕…サッカーは人の価値をはかるものだって思い込んでいた。
でも…君と出会って、そうじゃないって気付いたよ！サッカーは楽しいんだって！」

天「俺の方こそ…シュートたちに出会ったから強くなれた。ありがとう！」

天馬とシュウは、固く握手を交わした。

そして、剣城君と白竜も少し前まであった気まずい雰囲気はなく、固く握手を交わしていた。

剣「これからどうする。」

白「また1からサッカーをやるだけさ。最高のライバルである、お前を超えるためにな！」

他のみんなも、楽しそうだった。

シ「A…君がここに来て学んだものって、これだったんだね」

『うん。私はきっと雷門に来なかったら、今も塞ぎ込んでいたと思う。
…雷門の皆に出会えたから、本当のサッカーが楽しめているんだ！』

私はシュウに向けて、精一杯の笑顔を向けた。