演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】

夜 ページ22

みんなで夜ご飯を食べている。



不「…お前、華奢なのによく食うな。」


『育ち盛りですから。』


みんなは疲れきっていて、あまり食力もない感じだった。


剣「…育ち盛り？その身長でか？」


『………縮めるぞ★』



…ほんと、その(無駄に)でかい身長が羨ましい。


5センチでいや、3センチでいいから分けて欲しい。



吹「白恋戦の時から思ってたけど…Aは、なんでそんなに特訓する前から、体幹とかが鍛えられているんだい？」



『…元シードだったからですかね』



吹「そうか…って元シード？！」



驚いた吹雪さんや他の人に、軽く説明をした。



不「そうか…。理由はわかった。だが、もっと鍛える必要もある！明日からもっとハードな特訓にするぞ」



『了解です！』



私は不動さんに向かってニコッと笑った。



『おかわりおねがいします！』



(((すげえ……)))



壁「よく食べる子は育つっす！」


そういって壁山さんはお皿にカレーを盛ってくれた。



『ありがとうございます！』



霧「はぁ…明日動けなくなるぞ？」



『はっ……』


霧「…馬鹿。でも一体、その華奢な体のどこにその量の飯が入ってるんだよ…」



霧野先輩は私をちらっと見てそう言った。





円「そろそろ寝るぞー」




「「「はーい！」」」



明日の特訓に向けて、早く寝ることになった。



円「Aは別にみんなと一緒でもいいか？」



『あっ、大丈夫です！』



一応気にしてくれたのか、円堂監督がきいてきてくれた。



別に特に気にすることもないので、私はみんなと寝ることにした。




………っていうか、この島で一人で寝る方がよっぽど怖い。うん。




この前テレビで見たもん……島で夜、1人になったやつからいなくなるみたいな……。



…なんで私、怖い系の番組とか嫌いなのに見てしまうんだろう。




霧「A。寝るぞ？」



『あ、はい！』



私は霧野先輩の隣らしい。



…霧野先輩は女の子っぽいから、なんだか安心だ。


これを言ったらきっと怒られるので、今は何も言わないでおこう。



霧「…おやすみ、A」



『おやすみなさいです。霧野先輩』



霧野先輩は目を閉じ、すぐに眠ったようだ。



まつげ長い…髪ほどいていると、本当に女の子だ。



……霧野先輩の顔みてないで、私も早く寝なきゃ。

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