演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】

シュウ ページ20

シ「んー…えと、あ！そう！君たち、面白いからさ！特に…君！」



そういってシュウは私を指さした。



『…？』



私を指さすシュウは、またゴッドエデンで出会った時のような笑顔を見せた。



シ「うん！面白い！」


シュウはみんなに自己紹介をした。



そして一通りみんなも自己紹介をして、私の番になった。



…名前はシュウも知っているはずだけど。



『…望月A！シュウ、よろしくね！』



シ「………うん！よろしく！」



________________________
シュウside

(少し前に溯る)


…なんか、声が聞こえたから来てみたら……女の子が窓に挟まっていた。



逆になんでこんな小さい窓に体を突っ込もうと思ったのか不思議だ。



女の子の足を引っ張り、助けてあげた。



そして顔を上げた彼女の顔は……うっすらだが見覚えのある顔立ちだった。



名前と歳を尋ねた。もしあの子なら…今は13歳のはず。



『望月A…13歳です！』



…A！？


……やっと見つけた…！



表情は、以前より柔らかく優しげだった。



そして顔立ちもほんの少し大人び、1年前この島にいた時とは雰囲気が違ったから分からなかった。




シ「Aか。僕はシュウ。」




『ん。シュウくんね。助けてくれてありがとう！』




…Aは、僕の名前を聞いても特に何も思わなかったようだ。



・



・



・



A達雷門と試合をした。



試合最中に、フィールドにヤギが入ってきてしまった。



ボールが当たりそうになった直前、Aがヤギを抱えて、守った。



……結果的には守れたから良かったものの、僕達のシュートがモロに当たっていたので、心配になった。




……でも、Aの優しさは変わっていないようで安心した。




やっぱり、君は面白いや。






…君が僕のことを覚えていなくても、僕は1年前のあの日から君を探していた。

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