１２７.番外編 ページ27
基山タツヤside
あの試合から数日がたった。
サッカー全体が活気づき、そしてある1人の少女にも大きな影響があった。
『…………もう嫌です。外に出たくありません』
そう。絶賛お日さま園に立てこもり(引きこもり)中の白雪Aだ。
吉「フットボールフロンティアで最も活躍した女選手…ってデカデカと顔写真と名前が載ってから、そこらのアイドルと変わらねぇくらいの扱いされてんだよ、こいつ」
基「あぁ…」
俺は苦笑いを零す。
もともと満員電車などの、人が密集した空間が苦手なA。
それなのに、今Aが外に出れば、その人混みの中心が自分になるのだ。
それはAにとって、地獄と言ってもいいほどのものだった。
『…私にはもはやプライバシーというものはないんですか？』
吉・基「「…」」
俺やヒロトでも、道端を歩いていると声をかけることは度々ある。
男選手の俺たちでも、だ。
それが、女選手…そしてましてや、あそこまで注目されては、そうなるだろう。
吉「お前またそんな調子で誘拐なんかされんじゃねぇぞ…」
『あはは…もう誘拐には慣れそうですよ。慣れって怖いですね』
そう。白雪財閥の令嬢であるAは、お金目的に数回誘拐された経験がある。
基「もしも今Aが誘拐されたら…あはは。その犯人、もう日向を歩くことは出来ないだろうね」
『タツヤ。顔が本気だよ』
吉「案外お前が1番誘拐しそうなんだよ…」
基「まぁとにかく、少しの間はマスクとかメガネとかで変装して外に行くしかないな…。
Aが外に出る時は俺が極力ついていけるようにしたいけど…」
というか24時間完全警備しておきたい所だけど、そういう訳にはいかないのが現実。
『でもまぁ…私が外に出る時は大概西蔭くんが一緒に来てくれますから』
吉「西蔭だぁ？」
ヒロトが明らかに不機嫌そうにする。
『うん。野坂君のお見舞いに一緒に来てくれるんです』
基「野坂…そっか。大変だったもんな。」
『あっ…あと少しで、西蔭君との約束の時間だ…』
Aは深く帽子を被り、マスクをつけた。
『ではまた…』
吉「お、おい！」
基「…行っちゃったね…。」
吉「ったく…人が心配してるって言うのにあいつは…」
基「はは…」
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月織ひかり(プロフ) - かなりさん» ありがとうございます！野坂君ですね！候補に入れておきます...！ (2020年5月3日 11時) (
レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 月織ひかりさん、落ち候補で私は野坂君に入れてほしいです！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
月織ひかり(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» 多分夢主ちゃんも、御堂院を負かしたことをとっても嬉しく思ってると思います(笑)アレス編後半ではタツヤ達との絡みが少なかったですしね....！オリオン編でご期待ください！応援ありがとうございます！頑張ります...！ (2020年5月3日 2時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - 体に気をつけて頑張ってください^^*応援してます！ (2020年5月3日 1時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - アレス編完結おめでとうございます！御堂院に向かって1番の笑顔で「残り数分の自由時間を楽しんでください」といった夢主ちゃん、とてもかっこよくてスカッとしました！笑 世界編で、夢主ちゃんとタツヤたちの関係がどう動くのか、とても楽しみです！ (2020年5月3日 1時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2020年5月1日 14時
