大切な、君と。これからも、ずっと。 (ページ8)

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大切な君は、今どこに。ページ8

Aとの幸せが。崩れるのがこんなに早いと思わなかった。

最近、何もかもがうまくいかず、イライラしていた。
分かってた。当たっちゃだめだって。
Aは何もしてないのに。
ごめんな、A。

電話をしても、LINEをしても繋がらない。
俺はパーカーを羽織って外に出た。
Aが行きそうなところ、思い出の場所も全部、探した。

走り回って何時間たったのか。吸い込まれそうな夜空に綺麗に輝く月が浮かんでた。

俺は、涙を流した。
大声で、泣いた。

「シルク！どうしっっシルク？」

心配して探しに来てくれたのか、俺が顔を上げるとメンバーがいた。

心配そうな顔をしたメンバーに今まであった出来事を告げた。

メンバーはただ黙って俯いている。
俺は空を見上げた。

Aと付き合って3年程度。ずっと幸せだった。けどもうAはいない。

後悔してももう戻ってこない。

俺はスマホを開く。そこには笑顔で写っているAと俺の写真が。

(何、やってんだ俺。Aを幸せに出来ないまま俺は…)

俺はたまらなくなってすぐさまAに電話した。だが、繋がらなかった。当たり前か。
そう、思って電源を落とそうとした時、ンダホが言った。

ン「シルク、俺は、Aとシルクには幸せになって欲しい。それは、みんな同じだと思うよ。な、みんな！」

「「「「「「そうだよ。」」」」」」

ンダホはみんなが言った言葉にな？そうだろ？とでも言うかのように笑顔で笑った。だけどその笑顔は辛そうだった。

メンバーは俺が1人にしてほしいと思ったのがわかったのかみんな俺の肩を叩いて帰って行った。

俺は繋がらないであろうAに電話をし、留守電を入れた。

戻ってきて欲しい。そう、願いを込めて。