【HQ】同窓会から始まる恋ってアリですか？【宮侑】

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「絵、できたら見せてや」




『うん…何描こうかな』







描きたい、という衝動がここ最近全くない。


朝起きて会社に行き事務仕事をして、家に帰り、テレビを見ながらご飯を食べ、お風呂に入って寝る。


毎日毎日変化が無くてつまらない。





高校生の時は、友達とふざけたりする時間が好きだった。


毎日違うことが起きて、宮侑の勉強を見たりなんかもして。





宮侑と話すようになってから、やけに金髪を気にし出すようになった。


金色が、私の中に入っていった。






絵の鳥は、金色の翼をしている。

初めて本格的なバレーを見て、金髪が揺れるコートから目が離せなかった。


そんな出来事は人生で初めてで。







『宮くんのバレー、観に行ってもええ？』




「……それは、絵を描くため？」




『それもある。あの鳥の続きを描きたいなあって』






でも、と続ける。




『宮くんの今のバレー、どんなんか気になる』





じっと宮侑の目を見つめると、またまた顔が赤く火照ってきている。









「–––––お前、それは反則やわ」



俺がお前に弱いの分かっとるやろ、と頭に拳を優しく当てられる。


–––––うん、知ってるよ。






『超良いプレーしてくれるの楽しみにしとる』



「それ見て俺のこと好きになればええのに」



『それは、わからへんな』







宮侑に惹かれているのは、事実である。





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