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『宮くんは、バレー順調?』
「まあまあやな。俺のチーム変な奴らばっかで毎日クタクタやわ」
『ええやん、楽しそう』
そこからは、宮侑のチームの話をずっと聞いてた。
こんなに話したのは初めてかもしれない。
楽しそうに話す宮侑は、高校時代と変わらない無邪気で。
でもどこか男性の色気を纏っていて。
あの告白を思い出して悶々としている自分が馬鹿らしかった。
「なあ」
『ん?』
宮侑はグラスを机に置き、私の方へ体を向けた。
「あのときの告白覚えとる?」
『–––––覚え、とるよ』
「…そうか」
じゃ、また、とグラスを持ち男子の輪に入っていった。
(はい?何今の??)
よくわからないまま、私はただ宮侑の金髪を眺めた。
*****
もうそろそろ時間だしお開きにしよう、となって続々と荷物をまとめ始めた。
「侑ううう!応援しとるからなああ!頑張れよ!!!」
「ありがとうな」
あの金髪は私の中から消えない。
東京で金髪で高身長の人が前の方に見えたら、少し早歩きをして顔を確認したり。
告白されたという実感がまだ無いのかもしれない。
こんな有名人が、私にみたいな普通女子に。
少し小走りで、私の元へと宮侑が来た。
「連絡先、交換せえへん?お互い東京やし、どっかで飯とか行きたいなあって。
嫌なら全然ええんやけど、友達として。あかん?」
『ええよ』
" 友達として " に引っかかったのは、多分私だけ。
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池田(プロフ) - 茜さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。そう言っていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2022年10月21日 13時) (レス) @page20 id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はじめまして。素敵なお話ですね!夢主共感できる部分も多く、楽しく読ませて頂きました。後で他の小説も読ませて頂きます。 (2022年9月8日 23時) (レス) @page20 id: 42242e81de (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - ;; ・。・さん» 命はお大事に(?)!!!こちらこそ読んで頂いてとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年12月8日 22時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
;; ・。・(プロフ) - くっそ尊すぎて死にそうになりながら見てます絶命しそう好きです素敵な作品ありがとうございます、、、、 (2020年12月8日 20時) (レス) id: faf8ccb6a1 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!!^^ (2020年6月14日 20時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:池田 | 作成日時:2020年6月6日 17時