【HQ】同窓会から始まる恋ってアリですか？【宮侑】

その後 2 ページ19

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付き合って2年の記念日。


毎年高級ディナー行こうってなってたのに、今年は侑の遠征により無くなった。

仕方のないことだけど、やっぱり悲しくて。





(こんな弱かったっけ、自分…)






侑と付き合ってなかったら、出逢ってなかったら、自分が人をこんなにも好きになれるなんて分からなかった。





『ん〜〜〜ああああ！！！』



気休めに映画でも観ることにした。








*****



料理も作るのが面倒で、宅配のピザを頼んだ。


もうそろそろ着く頃。






するとベルが鳴った。



『侑！ピザきた！』






そうだ、侑はいないんだった。








そしてまたシュンと落ち込んだ。









「お届け物です〜、えっと、春川Aさんでいらっしゃいますでしょうか？」


『あ、はい』





ピザじゃなかった。

小さめの段ボールが届いた。




ネットショッピングした記憶なんてない。







とりあえずその場で受け取り、差し出し人の名を見た。







–––––––––– " 宮侑 " の文字。









『なんで侑からやねん』






段ボールを開けると、手紙と小さい箱が入っていた。









あれ？この小さい箱って？







ブー、ブー、と携帯が振動。


画面を見るとまたもや " 宮侑 "。




すぐにビデオ通話に切り替える。

『なあ侑？何か届いたんやけど』


「時間ぴったしやな！はよあけてあけて！」






言われるがままに箱を開ける。


何かのアクセサリーっぽい。






『………えッ』



「ふふ、俺と結婚して下さい！！！！」









–––––––ダイヤモンドがキラリと輝く、指輪だった。



「直接言えんでごめんな。でも今日のこの時間にプロポーズしたかってん！」



『この時間…？って、あ、付き合ったときの………』







「そ、そんで、返事は？」



画面の向こうで少し照れている侑。

その姿もなんだか愛おしくて。





『もちろん、結婚するに決まってる！』








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