【HQ】女子大生と、編集者。【赤葦京治】 (ページ10)

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試合会場に着くと、人がいっぱいで圧倒される。

ポスターには日向さんも写っていた。

『日向さん！だ！』

「そっか、烏野」

『はい！日向さん、めっちゃ上手くて私らみんな尊敬してましたよ！』

「日向が尊敬されるような先輩になったなんて面白いな」

『仲良いんですか！？』

東京と宮城なのに、関わりがあるものなのか。

あ、でもインターハイとか春高とかで仲良くなったのかな。

「俺が二年で日向達が一年の時、東京で合宿があったんだよ。それで烏野とも話すようになって」

『うわあ、いいな、私も赤葦さんの高校時代で出会いたかったです～～』

ユニフォーム姿だよ、やんばいでしょ！？ていうか練習着だけでも萌える。
いやむしろ汗かいてるだけで萌える。

赤葦さんも高校生だったんだよなあ。そりゃそうだけど。

「Aがマネージャーだったらもっと練習頑張ってたかもね」

『なっ…！ででででも、赤葦さんはその先輩？と頑張ってたんですよね！？』

思わずどもってしまう。

あんまり恋愛経験ないの察してそう。

「ふっ……うん、その先輩って木兎さんだよ」

自分の勘が当たってたことにちょっと顔が緩んだ。

『そうかなって思ってたんですよ』

えへへ、と笑うとびっくりした顔でまた赤葦さんは微笑んだ。

「あの人はだいぶバレー馬鹿だよ」

『プロになってる人なんてみんなそうですよ！』

それもそうか、と赤葦さんは言い、体育館へと入っていった。

そのとき、さりげなく手を握られてドキッとした。しすぎた。イケメンに耐えられる心臓に今すぐ取り換えてほしい。神様お願いします。

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