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私が通う大学は普通の四年制大学。
でもまあ日々レポートとアルバイトに追われる毎日。
今日もこの後バイトがあるため、夜ご飯を今から作り置きでもしようと冷蔵庫を開ける。
『……普通に生姜焼きでいっか』
そして私は生姜焼きを作った。
夜ご飯のときはほとんどバイトだから、赤葦さんのあの美味しそうに食べる姿は見れない。
いつもだったらちょっと寂しいけれど、今日はそんなこともなく。
赤葦さんと一緒にバレーを観戦することだけを考えている自分がいる。
うわあ、なんだこれ。自分じゃないみたい。
心臓の音が激しい。
手も少し震える。まだ完全に行くと決まったわけじゃないのに。
そしてバイトへと行く時間となった。
作業部屋のドアをノックするとお兄ちゃんの声が。
『バイト行くね、冷蔵庫に夜ご飯入れてあるから食べて。それじゃ頑張って〜』
「ありがとなA」
『そろそろお金取るよ』
「それは厳しい」
『知ってる』
妹の目からしても儲かっているのか怪しいもん。
高い買い物はしてないし。
でもまあ食費の分はいつも多めに渡してくれて、残ったらバイト代だなんていってくれる。
激安スーパーに私が行ってるのに気付くのはいつになるんでしょう、まああの兄なら無理だな。
そして居酒屋でバイトもしているから大学生にしてはちょっとお金持ちなのだ!
––––そこまで威張るほどでもないけれど。
「明日も来るの?」
玄関で赤葦さんに引き留められる。
『はい、行きますよ』
「そっか。楽しみにしてるね」
出た、赤葦スマイル。
––––––––––イケメンって奴はほんとにもう!!!
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作者名:池田 | 作成日時:2020年4月23日 19時