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※夢主ちゃんは日向達の二個下、大学二年生の設定です。
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バレーボール。
私も高校までしていた。きっかけは兄。
兄が高校二年生のとき、私は小学生で。
ただ、春高の試合で兄が高く飛ぶ姿に憧れた。
烏野の小さな巨人、と呼ばれる理由は明らかだった。
憧れて、バレースクールに通い、中学はプレーヤーとして、高校では烏野に行きマネージャーとしてバレーに関わってきた。
そこにいたのは、兄よりも背が低い日向さんもいて。
高校のマネージャー生活はすごく楽しかった。
『バレー、私もしてました』
「宇内さんもしてたから？」
『え、知ってるんですか！』
「うんまあ」
『お兄ちゃんみたいな、選手になりたかったんですけどね』
小さく呟きながらコップにコーヒーを注ぐ。
ふわっと香る匂いは、いつもより濃く感じた。
「俺は、…先輩に憧れて高校決めたんだ。あの人とバレーしたいって」
『じゃあ同じですね』
「うん。今もあの人は馬鹿みたいにバレーしてるよ」
『試合とか観に行かないんですか？』
「たまに行くよ。良かったら一緒に行く？」
コップを両手に持ちながら目を見て言われた。
『えっ………–––––行きたい、です！』
バレーを見る赤葦さんが見られるならどこへでもついていきます！！！！！！
「じゃあ行こうか」
心の中でガッツポーズ。
顔にまで多分嬉しさが表れているのか、赤葦さんに笑われた。
「楽しみだね」
『ハイ！！』
そして仕事場へとコーヒーを運んで行った。
「ふっ、おもしろ」
ドアの向こうでそう言われていたなんて、知るはずもない。
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作者名：池田
| 作成日時：2020年4月23日 19時
