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あれから、赤葦さんとは会話という会話をしていない。

お兄ちゃんのところへ行っても、ご飯はいらないと言われるし、掃除もしなくていいと言われるじまいだ。




" 「––––––…ごめんね」 "




あのときの赤葦さんは、一体何を考えていたのか。





抱き締められて、ドキドキした。



でも、赤葦さんの顔はどこか辛そうで、何かを我慢しているような顔で。




顔は火照ってはいたけれど、お酒のせいかもしれないから、照れていたのかはわからない。






––––仮にも、私のことを好きだという表情には見えなかったのだ。





本気じゃなくて" ごめんね "、ってこと?






『…そっか、そりゃそうか』






––––––だって私は、宇内天満の妹だから。







『––––…調子乗って、馬鹿みたい』




「…………お前どうした?」




『えっ、』






そういえば太一さんと呑んでたんだった。




愚痴聞いてもらおうかな、いや愚痴っていうか自分の勘違いなだけなんだけど。




「そーいえば、梟谷が載ってる月バリ持ってきたぞ」



『下さい』




「まあ俺はもういらねえからな、ん」




と、梟谷の特集ページたるものを開いて見せてくれた。




デカデカと今とあまり変わりはしない木兎さんの姿。




そこには、赤葦さんとのセットアップの写真もあった。




今より少し幼くて、バレーが好きだ!楽しい!って顔してて、でも今と変わらない笑顔で。



『ユニフォーム姿、くそくそくそくそかっけえじゃん、何なの、もう、っ…』




「は!?何で泣くんだ!?そんなに赤葦見たかったのかよ!」



見当違いにも程があるがここはスルーして。






何で涙が出たのかはわからないけど、赤葦さんとこのまま中途半端に話せなくなる関係になるのは嫌だ。




きっぱり好きって言ってきっぱりフラれよう。






『決めました、宇内A!』


「ん?おお、」


『赤葦さんに告白します!!!』


「は、え、なんでそーなった!?!?」





そして詳しく太一さんに説明するのであった。







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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:池田 | 作成日時:2020年4月23日 19時

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