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それから、何度か北くんの家にお邪魔させてもらう機会が増えた。



一緒に帰る姿を何人にも見られているから、おそらく周りからは付き合っていると思われているらしい。…が、何だこの状況は。




「––––––バレー部のマネージャーやめたんならもう手出すなよブス」

「まじで調子乗んな」

「北くんも迷惑がっとるねんしゃしゃりでんなや!」


…3対1はきつくないですか?



稲荷崎のバレー部はものすごく人気がある。

だからマネージャーをしていたときも陰口はあったけれど、こういった呼び出しはされたことなかった。



漫画でよく見るやつだ、とか思ったり。

意外と冷静な自分にも驚いた。



「なんか言えようざいねん」


そう、拳を上げられ、殴られると思った瞬間。





「–––––––––先輩ら何してん?」



「あ、つむくん…」

「いやこれは何もないねん、ちょっとな、」




「何もないわけないやろ。…言っとくけど、この人に手出したらまじで許さへんから調子乗んな豚」


黒いオーラが見える。


試合中のサーブのときにたまに見るこの怖い顔、久々に見た。

近くで見るのは初めてなのか、喧嘩を売りに来た女の子達は早々と去って行った。



「たまたま、通りかかったんで、…大丈夫すか」


『……うん、ありがとうな』


「なんかめっちゃ久しぶりや」


『合格したら、体育館行くから。…それまで待っててや』


「わかってます。––––––最近北さんとええ感じなんですって?」



……ええ感じ、とは?


「北さんたまにアランくんに惚気るんですよ。今から向井と勉強するんやって」

『え、え、え、嘘でしょ』

「ほんまですって。どーです?北さんとの勉強」

『はっきり言うけど、––––––めちゃくちゃ幸せ!!!!!!』



やっぱAさんやな、と大笑いする侑。


『なんてそんな笑うん!』


「やっぱ北さん大好き人間やな、と思って」


『それは侑もやろ』


「そりゃまあそうですけど」


『とりあえずありがとうな』




はい、と笑顔の侑。



勉強のやる気がもっと出てきたし、北くんにも会いたくなった。

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設定タグ:ハイキュー , 北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:アニメ
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池田(プロフ) - 歩美さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!!!そんなことないです嬉しいです(*^^*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
歩美(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!文才ありまくりですね…! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 071f62e8cb (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - 哀駒さん» 本当に嬉しいです!!!コメントありがとうございます!頑張ります! (2020年4月7日 12時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
哀駒(プロフ) - 自分の部活のことを思い出して涙腺崩壊気味です…これからも投稿頑張ってください!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: 677b3c59a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:池田 | 作成日時:2020年4月5日 13時

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