12 ページ13
.
北くんに家で勉強しようと誘われ、すぐに行きます！って返事したからがめつい子だと思われていないか心配。
でも誘ってくれたのは北くんだし…
『お家の人とか大丈夫…？』
「おん、それならかまへん。両親は帰り遅いし、バァちゃんにはもう連絡したから」
いつの間に連絡していたのか。
ハイスペックやなあほんと。
「俺こそ急に誘ってすまんな。本当のこというと、…今日向井が部活におらんくて、向井との関わりが減ったのが寂しかってん」
『……え？』
「俺が思っとったよりも向井の存在は大きかったんやなあ」
そんなことを、ふざけている様子も無く淡々と言えるのは北くんだけ。
嘘かもしれないけれどやはり嬉しくて心は弾む。
(やっぱり、北くんは世界一かっこいい)
『私も、めちゃくちゃ寂しかった』
「お互い様やな」
微笑んで頭を撫でてくれた。
北くんの手は、ガッシリしているけれど華奢で、指は長くて手入れされてて綺麗。
大好きな手だ。
「ここや、…どうぞ」
『お邪魔します！』
北くんのお祖母さんが夕食を用意してくれていたみたいで、ご馳走になった。
そしてそこから勉強。
受験生らしく集中したし、北くんの説明は本当にわかりやすかった。
「…また、一緒に勉強せえへん？」
ちょっと頬を染めた北くん。
『わた、しで良ければ』
「向井がええんよ」
私も絶対顔赤い。
「オープンキャンパスも、楽しみやな」
『…うん、そやね』
自惚れてもいいんだろうか？
少なくとも、学校にいる女子の中で私が一番北くんと仲良い。と思いたい。
みんなが知らない表情をもっと知りたい、欲がどんどん増していく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
池田(プロフ) - 歩美さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません！！！そんなことないです嬉しいです(*^^*) (2020年6月20日 22時) (
レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
歩美(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！文才ありまくりですね…！ (2020年5月8日 13時) (レス) id: 071f62e8cb (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - 哀駒さん» 本当に嬉しいです！！！コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
哀駒(プロフ) - 自分の部活のことを思い出して涙腺崩壊気味です…これからも投稿頑張ってください！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: 677b3c59a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：池田
| 作成日時：2020年4月5日 13時
