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目の前に彼は座り、私が食べる様子をじっと見ていた。




『………あの、なんですか』



「若利くんが言ってた通り、美人だなあと」



『は?』



「ブッ……ゴメンゴメン、同い年だからタメでいいよネ?」





さっきの態度とはまるで違う。

何この人、謎すぎる。






『若利の友達?』



「うん、マブダチ」



『そう。……じゃあ丁度良いや』






"あのこと" を直接若利に言うのはどうにも私には無理だった。





『私もうすぐ結婚するんです。招待状送るねって言っておいて下さい』



「本人に言わないの?」



『連絡先知らないから』






携帯を持つようになったのは高校生の頃。

若利も私も持っていたけれど、用事があれば家に行っていたからお互いの連絡先は知らない。


それが逆に今となっては都合がいい。

連絡する手段も無いから、若利の存在がどんどん消えてくれるはず。







「ふうん、……俺このあと若利くんと会うんだけど、Aさんも一緒にどう?」




……………ああ、良いなあ。

彼と気軽に会える関係で。





この気持ちが無かったら素直に会えたのに。






『ごめんなさい。恋人と会うの』






「へえ。それなら普通ここにも恋人と来るんじゃないノ?」



『休日出勤してるから夜会うんです』



「俺達あと30分後に待ち合わせしてるから、イイじゃん?」






今はまだ14時。


慎二さんと会うのには数時間もある。





このままだと若利と会うことになってしまう。

それだけは避けたい。






『………ごめんなさい、邪魔だと思うから』





ショルダーバッグを持ち、私は店から出た。







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設定タグ:ハイキュー , 牛島若利   
作品ジャンル:恋愛
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池田(プロフ) - 水素と酸素さん» そう言っていただき本当に本当に嬉しいです!!!!浮いちゃうのは強すぎです!笑 (2020年11月25日 9時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
水素と酸素 - 大泣きした。最高すぎて布団の上にある枕涙で浮きました (2020年11月24日 17時) (レス) id: 26b4c0de6c (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - さくさん» 全てだなんてとても嬉しいです……!ありがとうございます!!! (2020年9月25日 7時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 池田様の作品全て読ませて頂いてます!!大好きです (2020年9月22日 20時) (レス) id: 400b467cc4 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - アイさん» 嬉しいです!ありがとうございます〜! (2020年9月19日 20時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:池田 | 作成日時:2020年9月17日 19時

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