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「………お、若利の」



『えーーー、と?』






見たことない二人組。



「若利の高校の同級生なんですよ。大平獅音です」
「瀬見英太っす」



若利の同級生だという二人と観客席に入る前の扉で偶然出会った。

向こうは私のことを何故か知っており、少し不審な目をしてしまった。






『桜庭Aです』



「……良かったら、一緒に観ませんか?若利の話も聞きたいし」





独特な(と言ったら失礼になるが)服装の瀬見さんにそう言われた。
断る理由も無かったため一緒に観ることにした。


観客席に着き、私達は三人並んで座った。

同い年だし、ということで敬語が取れ、何気ない会話を続けていた。






「あの若利に、好きな女の子がいるって知ったときは衝撃だったよ」

「ほんっっっとに!超バレー馬鹿(若利)に!?ってみんなで騒いだよな」

『付き合ったの、ほんの数ヶ月前だよ』

「……….少なくとも若利は高校の時から桜庭さんを好きだったと思うけど」





『え?』「うっそまじ?」





大平さんの言葉に、瀬見さんと二人で驚く。

私はずっと若利を好きだったけれど、若利はそんな素振り大人になるまで一回も見せなかったのに。




「うん。合宿かなんかの時に幼馴染がいるって写真見せてくれただろ?その時見たこともないくらい穏やかな表情してたからさ」




そうだと勝手に思っていたよ、と柔らかい口調で話した大平さん。
私も瀬見さんもポカンと口を開きっぱなしで大平さんを見つめる。

そんな様子を見た彼は頬を緩ませるのだった。






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設定タグ:ハイキュー , 牛島若利   
作品ジャンル:恋愛
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池田(プロフ) - 水素と酸素さん» そう言っていただき本当に本当に嬉しいです!!!!浮いちゃうのは強すぎです!笑 (2020年11月25日 9時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
水素と酸素 - 大泣きした。最高すぎて布団の上にある枕涙で浮きました (2020年11月24日 17時) (レス) id: 26b4c0de6c (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - さくさん» 全てだなんてとても嬉しいです……!ありがとうございます!!! (2020年9月25日 7時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 池田様の作品全て読ませて頂いてます!!大好きです (2020年9月22日 20時) (レス) id: 400b467cc4 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - アイさん» 嬉しいです!ありがとうございます〜! (2020年9月19日 20時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:池田 | 作成日時:2020年9月17日 19時

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