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そうだよ図星だよ、それの何が悪いの、と苛つく。
若利に苛ついているのか、はっきりしない自分に苛ついているのかは考えたくなかった。
『私の結婚は、桜庭家に大きく関わるんだよ』
「そうだな。だからといってお前が黙って従うことはない」
『一人娘なんだから仕方ないの。…………若利には、…力を持っている若利には、わかんないでしょ』
「––––––––力？」
強者である、力。
最強だなんて言われている若利には、弱者の私の気持ちなんて分からない。
分かりたくとも理解できないんだよ。
「…………お前は、俺と結婚したくないのか」
直球でぶつかってくるこの人に私は一生勝てない。
好きになってしまったからというのも一つの理由だけれど、ひん曲がっている私と若利は対照的だからだ。
「どうなんだ」
若利の熱い瞳が、私の眼を捕らえる。
『…したいに、決まってるでしょ』
喉から掠れて出た弱い言葉は、私の弱さを表していた。
「そうか。––––––結婚しよう」
『うん……っ………』
長い腕が私の方に伸びてきて、頬を流れる涙を拭った。
『でも、………家のことが…』
そう。私達にはまだこのことが残っている。
どうやって母を説得し、桜庭家の未来を安心させられるか。
それでも若利となら上手くやっていけそうなのは少し面白い。
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池田(プロフ) - 水素と酸素さん» そう言っていただき本当に本当に嬉しいです！！！！浮いちゃうのは強すぎです！笑 (2020年11月25日 9時) (
レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
水素と酸素 - 大泣きした。最高すぎて布団の上にある枕涙で浮きました (2020年11月24日 17時) (レス) id: 26b4c0de6c (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - さくさん» 全てだなんてとても嬉しいです……！ありがとうございます！！！ (2020年9月25日 7時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 池田様の作品全て読ませて頂いてます！！大好きです (2020年9月22日 20時) (レス) id: 400b467cc4 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - アイさん» 嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2020年9月19日 20時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：池田
| 作成日時：2020年9月17日 19時
