【HQ】タイム・トラベル【日向翔陽】 (ページ20)

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ジャージページ20

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『–––––––…オレンジコートってことは、』

春高の日、だ。

「A！」

『…あ、翔陽』

「どこ行ってたんだよ！今からTシャツ買いに行くけどAも来るか？」

『うん！行く！』

ジャージ姿の私達。

試合はどうなったのだろうか。

白鳥沢の試合を最後まで見たかったという心残りはあるが、仕方がない。

『–––––ほ、星海さん…！』

髪型が違う。

さっきまで体育館でバレーしていた姿よりも少しばかり小さくて、体つきもまだ未熟だ。

それでもジャージの上からでもわかる素晴らしいほどの筋肉だけれど。

「………？誰だ、お前」

『あっ…烏野高校の樋山Aって言います！星海さんのファンです！』

本当だったら、アドラーズのマネージャーになるはずだった。

大学のとき星海さんのプレーを見たことがあって興味が湧いたから。

けれども、ブラックジャッカルに入り、翔陽に出会ったことに後悔はしていないし、むしろ出会えてものすごく良かったと思う。

「俺の、…ファン」

『星海さんより空中戦で勝る選手はいないです！』

「そうか！！樋山な！お前覚えといたぞ！」

置いてけぼりの翔陽は、口を開けポカーンとしている。

そのあと星海さんと話をしたらしく、そのことを嬉しそうに話してくれた。

そうか、星海さんもこの時代のバレー選手だったか。

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