【HQ】銀島くん一択です。【銀島結】

気になる子 ページ7

【銀島くんside】





1年の時、席が彼女の斜め前になったのがきっかけ。

すごく美人って訳じゃないけど、何か心を動かされるような可愛さで、笑顔にやられた。





そこから少しずつ話していき、2年になった今ではやっと普通に話せるようになった。





でもきっと、彼女は侑推し。



1年の時から話してたから俺とは仲良いと思ってたんだけど。






『侑くん、銀島くん、おはよ』





毎日、俺の名前を呼んで挨拶してくれることが嬉しくて。



でも世界史の時間に、侑を見て口角が上がる神崎さんを見てしまった。

ああ、やっぱりな、と。


それは自分でも分かっていたし、ましてや侑に勝てるとも思っていない。





だからこそ掃除の時間中に侑推しなんやろ？とか言ってしまったし。






(ほんとに箱推しなんかなあ……)






部活が始まってから少し経つギャラリーに神崎さんがいつもの場所に座っている。

彼女が来たのを確認すると、見られていることも意識してしまい緊張する。



でも、何だか力が湧いてくる。




休憩中、ドリンクを飲みながら神崎さんを見る。

楽しく友達と話している姿はものすごく可愛い。





「銀？何見てん？–––––––あ、Aちゃんやん」


「ブッ……お前、よお見とるな」



図星なためドリンクが口からこぼれた。







「銀がAちゃんのこと可愛い思うてんの知ってるからな〜」


「え、何何、Aちゃんってどの子？」


「銀にも春がきたん！！？」






ああ面倒だ。

仲の良い2年が3人、俺が見ていた先を見ている。




お願いだから、誰も好きにならないでくれ。





.

可愛い→←かっこいい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す