【HQ】排球部の影山くん。【影山飛雄】

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春高の会場には行かなかった。

勉強もあるし、テレビで放送されるし。
影山くんのプレーを近くで見られないのは悲しいけれど。

影山くんは今までよりもっと上手になっていて、何か吹っ切れたみたいだった。


熱で日向が試合に出られなくなった。
そんな日向を見て、自然と涙が出た。

日向にメールしようとしたが、余計なお世話だと思いやめた。


烏野は、負けてしまった。




《試合、テレビで見たよ。本当にお疲れ様。》



その日の夜に影山くんにメールを送った。


するとすぐに電話がかかってきて、



「瀬谷、サン。急に悪ぃ、」

『私は全然大丈夫』


「サーブ中、今までの瀬谷サンの応援が頭の中で流れてた。おかげでいいサーブが打てた」

『よかったあ。



私は、影山くんを応援してる。これからもずっと！』


「––––––––––気になってることがある」



お礼を言われたあとにそう言われた。

「マネージャーやらない理由はなんだ？」

『それ、は…』



言いにくそうにしていると、急に、


「––––––好きだ。俺の近くで、応援してほしい」



これは…自惚れていいやつだよ、ね？


「ほんとは直接言いたかったし、負けて言うやついないだろって思うけど。どうしようもないんだ」

『私も、影山くんが好きだよ。大好き。近くで応援したい』

「なら、」『でもね』

『マネージャーってさ、烏野のみんなを平等に応援しなきゃ駄目でしょ？…私は無理だもん。

影山くんしか、見えてないの、』


だからマネージャーにはなれない、と言った。

少し沈黙した後、


「–––––––ハァ…かわいすぎ」

ん？？？


「うわ、ごめん時間だ。戻ったらもっかい話そう。
瀬谷サン、好きだ」


と、一方的に切られた。


ちょい待て本当に心臓に悪いって！
可愛いって何！？好き！？私を！？

…ありがとうございます神様！！！！！

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