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烏野は次も勝ち進み、いよいよ青葉城西との試合だった。
ベンチにいる影山くんと目が合ったような気がして、ドキッとした。
かっこよし男だよほんとに…。
「瀬谷サン！」
ベンチから影山くんに大きい声で名前を呼ばれる。
他の部員の人も私を注目して、急に何？と焦った。
「絶対に勝つから！」
そう言った影山くんの目は真っ直ぐと私を見ている。
『––––––頑張ってね！！』
満足そうに微笑む影山くん。
そんな顔するなんて、知らない。
やめて、もっと好きにさせないで。
これ以上、憧れから引き離そうとしないで。
「条善寺高校との試合の後、影山くん、Aちゃんのこと探してたよ、」
と、隣にいる仁花ちゃん。
『知らなかった…』
「お疲れ様、って直接言ってほしかった、って、…」
『–––––私にとって影山くんは、憧れだから、直接なんておこがましいよ』
本当は直接言いたいし、かっこよかったところももっと語りたい。
付き合ったりなんかしたら今よりもっとバレーの時間はなくなる。
でも、もし付き合えるなら。仮に私のことを好きになってもらえるなら。
全力で影山くんに尽くす自信はあるし、他のどんな女の子より応援する。
多分きっと、大人になっても応援し続ける。
––––––今のままだと孤独死するじゃん
でも、そんな未来もアリかな。
笛が鳴り、烏野と青葉城西の試合が始まった。
*****
フルセット。観ている人を惹きつけ、ギャラリーは人でいっぱいになった。
影山くん、お疲れ様。かっこよかった。
嬉しそうに笑う影山くんを見ると、幸せな気持ちになった。
やっぱり、バレーで勝ったときの表情が1番好きかもしれない。
観客席から一階に降りたところに、花巻さん達が居た。
泣いていて、気軽に声をかけられなくて。
そうだよね。影山くんが勝ったってことは花巻さん達が負けたということで。
3年生の花巻さんはもうこれで引退、ということになる。
『花巻さん、お疲れ様です』
「…瀬谷さん。ありがとうね」
少し目が赤くなった花巻さんは、優しく返事をしてくれた。
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池田(プロフ) - 澪さん» 返信遅くなりすみませんm(_ _)m 本当にありがとうございます！！！ (2020年6月20日 22時) (
レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - うわああああああ、好きです。（唐突）すごく、心が温かくなりました！ (2020年5月30日 21時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - すの丸さん» そう言ってもらえて本当に嬉しいです！こちらこそありがとうございます！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
すの丸(プロフ) - 読んでいて凄く幸せになれました！素敵な作品をありがとうございます！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 030f2978b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：池田
| 作成日時：2020年3月17日 9時
