15 ページ16
.
「烏野のバレー部と知り合い多いんだ？」
『まあ、影山くんと日向くらいですけど』
「影山、ねえ」
『インターハイ予選の青葉城西との試合、生で観てました。凄かったです』
真剣な影山くんの顔は絶対忘れないだろう。
…忘れたくても。
「今回も、俺らが勝つよ。だからさ、観にきてくれない？もし、烏野と青城が試合することになったら」
『…分かりました。でも、私は、烏野の応援します。すみません』
「それは分かってるよ。…でも、俺のことも応援してほしい」
顔を赤くして言われると、なんだかこっちまで照れが移るみたいで、自然と顔が熱くなる。
『分かり、ました。会場で会えたらいいですね』
「うん。てか、会おうね。連絡するから」
そう花巻さんは言い、家の前まで送ってくれた。
––––––花巻さんは不思議な人だなあ。
家に着いて着替えてご飯を食べ、お風呂に入ろうと思った時。
携帯が鳴った。
花巻さんかな？と思い、携帯を見ると、
––––影山くんだった。
《急にごめん。明後日、県代表決定戦で、条善寺と試合なんだ。よかったら、観にきてほしい。
絶対勝つから》
『こんなん言われたら、行くに決まってるじゃん。何なの、影山くんって馬鹿なの』
ああ、…とてつもなく、好きだ。
《行く。頑張れ。》
いつもは返信の遅い私だけれど、すぐに返信をした。
花巻さんからもよろしくと連絡が来ていたから、それもすぐに返した。
お風呂に入って明後日のことを考えた。
どんな髪型にしよう。香水付けようかな。
でも会えるわけじゃないしな。
––––––全力で、応援しなければ。烏野を。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
池田(プロフ) - 澪さん» 返信遅くなりすみませんm(_ _)m 本当にありがとうございます！！！ (2020年6月20日 22時) (
レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - うわああああああ、好きです。（唐突）すごく、心が温かくなりました！ (2020年5月30日 21時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - すの丸さん» そう言ってもらえて本当に嬉しいです！こちらこそありがとうございます！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
すの丸(プロフ) - 読んでいて凄く幸せになれました！素敵な作品をありがとうございます！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 030f2978b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：池田
| 作成日時：2020年3月17日 9時
