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審神者の太刀筋 ページ5

遠征や演練はまた別に構成し、俺は出陣組第1部隊について来ている。

合戦場はレベリングに最適な阿津賀志山。
時間遡行軍の発生も多く見られる場所だ。

本丸の庭からゲートで転移すると見慣れた山中の景色。

「朝からハイキングに来た感じでいいよね。」

俺が呑気にそう言うと6振り全員頭を抱えた。

「大将が強いのは理解してるが一応阿津賀志山だぜ?俺っちたちが不安になるぜ...」

薬研が溜息をつく。

「...とりあえず主、ちゃんと敵の気配は見ててくれよ?」

そして何か悟った顔の国広。
うーん...わからぬ。

「うん!わかった!...ん?あっ!」

「グエッ...」

そう言って俺は先陣を切って歩いていた鶴丸を勢いよく手前に引いた。

カエルみたいな声出すなよ、笑っちゃうだろ

なぜ俺が鶴丸を引いたかというと、上からの敵の奇襲に気がついたからである。

突然目の前に現れた時間遡行軍たち。

「主...守って貰えたのには感謝するが、勢いが良すぎないか?」

「すまん、鶴丸!悪いとは思っているが後悔はしていない!!」

「はは、主くんカッコ良かったよ。ほら鶴さん、ちゃんと前向いて敵を見て。」


全員が抜刀し、敵を見据える。

攻撃はこちらが有利なようで先に国広が敵の頭に斬り掛かる。

堀川と兼さんは陽動作戦をしてるらしい。

伊達組2人はバッサバッサと刀を振るっている。

薬研のアクロバット戦法(?)もキレッキレ。


これならすぐ終わりそうだと余裕で構えていたら、敵が増援してきた。

あらら、俺ってばフラグ回収上手すぎ?

迫ってくる大太刀1振りと太刀2振りを俺1人で相手取る。

他の男士も増援に気が付いたらしく1人で何振りもの敵を捌いている。

「よし、お前らは俺が可愛がってやる。」

左手の太刀で大太刀の攻撃を防ぎきり、右側から襲ってくる太刀2振りを蹴り飛ばす。

その隙に右手で脇差を抜き取り、間髪入れずに大太刀の腹に脇差をぶっ刺す。

呻き声を上げて体勢を崩す大太刀に今度は太刀で首元を狙う。

狙い通りの場所を太刀がすり抜け、黒煙が散らばった。

「今日の切れ味も最高だぜ!太刀ちゃんと脇差くん!!」

愛刀を可愛がりながら、残りの太刀2振りを屠っていく。

ふぅ...これで一件落着って感じかな?

「主、こちらは片付いた。」

「うん、お疲れ様。」

そう言って全員の頭を撫でてやるとやはり国広だけが照れて逃げていった。

ほんと可愛いヤツ。

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ta0628tm0105(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年2月28日 21時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し7457号 x他1人 | 作成日時:2019年3月12日 1時

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