大和撫子は小説家 ページ3
私、こと羽山Aはしがない小説家である。
学生時代から書物が好きで大学では日本文学史を専攻していた。
在学中から書き続けていたミステリー小説をとあるサイトに何の気なしに載せてみたところ、社会現象にまで発展した。よくわからん。
そして、どこからかやってきた出版社の方々に支えて頂き文学に携わるという夢が叶ったというわけである。
｢はぁー...締切、またギリギリですね。｣
夢が叶ったのは確かに喜ばしい事だったが予想以上に小説家というやつは大変だった。
目の前に座る私の担当である矢澤さんからのこのセリフはもう何度目であろうか。
｢もうほんとごめんなさい。ネタが全く思い付かないんです｣
そしてこの返答も何度目か...
｢はぁ...まぁ葉山先生のことですし予想はしていましたけど。完璧主義の先生ですからネタを中途半端にしたくないってのも理解できますし｣
｢わぁ、矢澤さん私の理解すごい｣
私の間抜けな感想に眉間を抑える矢澤さん。
え、なんかダメなこと言ったかな！？
｢ま、葉山先生とは付き合い長いですからね。もう3年ですか。｣
｢そうですね、矢澤さんにはいつもお世話になってます｣
矢澤さんは私を小説家へと変えてくれた敏腕編集者さんである。
大学卒業後すぐに訪ねてきたこの人とは担当も変わらずもう3年か。
｢全く...お世話になってる自覚あるなら締切守ってくださいよ。今日は無理そうですからまた明後日来ます。行きつけの喫茶店でも行って一息つきながらチャチャッと書いちゃってくださいね、では。｣
思い出に浸る時間も無く、矢澤さんは部屋を後にした。
編集者さんて忙しいんだなぁ...
そう呑気に考えながら机の上の原稿用紙を見つめる。
｢あー！駄目だ駄目だ...ネタが全く...ってそうだ！ポアロ行ってお昼食べて考えよ。そうだ、そうしよう。矢澤さんもポアロ行けば？的なこと言ってたし！｣
そうして私はお馴染みとなっている喫茶ポアロへと向かったのだった。
イケメン新人アルバイターに一目惚れされるまであと10分
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明子(プロフ) - 『命かながら』ではなく『命からがら』ですよ〜。 (2020年6月30日 22時) (
レス) id: 1e641c8eeb (このIDを非表示/違反報告)
きりん。 - イアデビルさん» 更新遅れてしまってすみませんでした…。更新頑張ってまいります。 (2020年6月30日 21時) (レス) id: 686f368df9 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。 - ムスメ3さん» ネタバレ防止と言いますよりも、NOCとバレた後の主人公との接触という描写にしておりますので、本性を明かさない為に「緑川唯｣という偽名を使ってるって感じです…。長くなってしまってすみません。深く読んでくださってありがとうございます。 (2020年6月30日 21時) (レス) id: 686f368df9 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - スコッチの本名は諸伏景光だったと思うのですがネタバレ防止に変えているのですか？ (2020年6月30日 16時) (レス) id: 87b01b0a04 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - おはようございます!!久々の更新で半分テンション上がってます!もう零君VSヒロ君の恋愛対決見ものでした!!引き続き更新を待っています!!あ､後おかえりなさい!!!(笑) (2020年6月30日 8時) (レス) id: 7610968079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。 x他1人 | 作成日時：2018年9月9日 23時
