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ふわふわと揺れる腰まである柔らかそうな金髪に、海を連想させる綺麗な青い目。どこか冷たいお人形のような見た目をしているのに彼女の表情にはどこか優しい雰囲気があった。
カランコロンと入店を告げる鐘に、いらっしゃいませと告げようとした梓さんの口が不自然に止まった。
いや、梓さんだけじゃなくてここにいたお客さんみんなの動きも止まり、目線だけがいま入ってきた彼女に釘付けだった。
シーンと静まりかえる店内で1番初めに彼女に声をかけたのはやはりと言うべきかバックヤードからでてきたばかりの安室さん。
｢あれ、珍しいね君がここに来るのは｣
2人並べば一目瞭然だ。きっと彼女がこの前安室さんの言ってた妹。肌の色こそ違うもののよく似た見た目。自分たちとはどこかちがう、整いすぎた見た目のふたりが並ぶととても絵になった。
｢あっ、、この方がこの前あむろさんのおっしゃってた....!!｣
｢ええ、そうなんです。ぼくの妹です｣
その梓さんと安室さんの声をきっかけに店内には徐々に音が戻ってくる。ただその目線はみんなチラチラと彼女たちを見ていた。
｢はじめまして、安室一花です｣
いつも兄がお世話になっていますと人懐っこい笑みを浮かべる彼女の目に安室さんに対する驚きがない。しかも安室という姓を名乗っているあたり彼女は安室さんの仕事について知っていることがみてとれる。
｢にしてもすごい荷物ですね、、｣
｢ちょっとかいすぎちゃって｣
えへへっと照れたような笑みを浮かべる彼女に笑顔が少し固まる安室さん。次に彼は妹の荷物、買い物に行ってきたであろう袋の中身に目を寄せた。すると安室さんは今度はなにかに耐えるような顔をしだした。
｢...気づいちゃった？｣
｢、ええ｣
なんだなんだと興味津々にみんなスーパーの袋の中身に注目する。だけど中身はみんなが買うような中身と何ら変わりない。ただ少し言うなら、、、
｢…セロリが多い？｣
｢正解だよコナンくん｣
ニコニコと頭を撫でてくれる安室さんの顔にはすこし照れたようなどちらかと言えばデレッとした嬉しさがまじっていた。
｢でもなんでセロリなのお姉さん！｣
すると目線を泳がせ頬を赤くしだしたお姉さんとン"ン"と聞いた事のないような声を上げる安室さん。
さっきの反応から気になってたんだけど、安室さんってもしかして
｢お兄ちゃんの大好物なの｣
｢僕の妹がこんなにも可愛い｣
とんだシスコンじゃねーか
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作者名：ればにら | 作成日時：2022年1月24日 11時
