異能力者のお姫様は武装探偵社とポートマフィアに取り合いされていました！！

初めての横浜と宮沢賢治 ページ2

貴女「ほぇー、ここが横浜？」


私は綺麗な街中をじーっと見る

赤っぽいレンガの道に花の咲いた道

そして、綺麗な水の噴水がある公園


貴女「都会だぁ〜」


生まれてから１８年間ずっと田舎に暮らしていた

私には見たことのない光景だった


貴女「いいところだなぁ〜、あっ！ここ

商店街かな！？夢だったんだよね〜こーゆー

とこ歩くの！」


ドンっ


貴女「っと……」

？？「わぁ！」


私はぶつかった衝撃で何歩か後ろに下がった

前を見ると金髪のオーバーオールを着、麦わら帽子を付けた男の子にぶつかった



貴女「ごめんなさい！！僕、大丈夫だった？」

？？「はい！お姉さんは大丈夫ですか？」

貴女「はい！ありがとうね！」

？？「いえいえ、こちらこそ！」


いい子だな〜都会の子はこんなにいい子なんだな〜


グゥゥーーー


貴女「？？」

？？「えへへ……僕のお腹の音です」


この子、お腹すいてるだ……

なんか可哀想…こんなにいい子なのに今すごく

落ち込んで困った顔をしている！









貴女「一緒にご飯食べる？」









貴女「おいしい？」

？？「ふぁい！！すごくこの牛肉、おいひーです！」

貴女「それは良かった〜」


その男の子は牛丼をもう１２杯くらい食べてて

流石に私のお金が心配になるが


まぁ、たくさん持ってきたので大丈夫だろう


賢治「ふぅ……たくさん食べました。

ありがとうございました！僕の名前は

宮沢賢治です！」


貴女「へー、私は霜月 A、よろしくね？」


賢治「はい！どうして、Aさんは横浜に

来たんですか？」


貴女「へ！？」


賢治「Aさんはきっと田舎の小さな街に住んでたはずです。

僕にはそれが分かります」



分かるもんなのかな？

そんなことを思いながら私は賢治君を見た


賢治「僕も村で育ったので田舎に住んでいた

人は分かります。村でも田舎でも都会でも

みんな、心が通じているので」


そう言って、賢治君はすごく暖かい顔をして

胸を優しく両手で抑えた



な、な、なんていい子なんだー｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

横浜に来るの不安だったのに賢治君はすごく

優しくていい子なんだー｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡




貴女「実はね、私、高校卒業してから

家飛び出して来たんだ………


家はお金持ちで私を知らない人と結婚させようとしてきて

だから自由になりたくて来たの………」


賢治「そうなんですか……」


私、初対面の子に何言ってんだろうな……

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