男性恐怖症の私が初めて恋をした7【まふまふ】

204話 ページ4

ま「A〜


この間そらるさんに渡されたDVDみない？」



『いいよ〜』



巨大な猫2匹((黒猫の着ぐるみを着た私と白猫の着ぐるみを着た真冬



猫らしくこたつで丸くなっているとみかんを取りにこたつから出た真冬がDVDを手に持って戻ってきた



紙袋に入っているらしく中身は知らないらしい



「そらるさん危ないDVDとか貸してきてないよな(ﾎﾞｿ)」


ｶﾞｻｶﾞｻ



「ん…？これって…」



『恐怖映像…？


てことは…』



「ねぇ､やっぱりやめない…？」



ﾋﾟｺﾝ



真冬のスマホが鳴った



「そういえばさっきそらるさんにDVD見るって送ったんだよね､まさか…」



そう言って通知を確かめる



そうすると目を見開いて言葉を失ってる真冬



『どうしたの？』



「…ううん､なんでもない見よ」



『え？うん』



そしてDVDが再生される



ﾎﾟﾝ



こたつの中で片方の手から重みを感じた



「えへへ｡怖いから握っててい？」


『いいよ』


そして



『「ヒィｯ」』


2人同じタイミングでこたつ布団を目の高さまで覆い被さる



リアル映像らしくいきなりぼぉっと出てくる白いものはほんとに怖い



夕飯にとっていたピザの宅配



ピンポンと鳴った時は二人同時に飛び跳ねた



そして玄関に行くまでも怖くて2人で取りに行った



見終わった今でさえ私たちは1人で行動できない


お風呂は脱衣所でお互いをまつ始末



もうホラーなんて絶対見ない



真冬がお風呂中私は脱衣所でスマホをいじっていた




そんな時来たメッセージ


そらるさんから



「DVD見た？」と



『見ましたよ』と送ると



「やっぱり見たか」と返ってきた



『やっぱりとは？』と送ると



「俺あいつに見ないと









Aもらうって言ったんだよね」



そのタイミングで真冬があがるよーと言ってきた



真冬も服を着て髪の毛を乾かして




2人で歯を磨いて



2人でベッドに飛び込んだ



「今日は色々と疲れたねー」



『そうだね〜｡あのさ真冬』



「ん〜？」



『ありがとね』



「んへぇ？！どうしたの急に」



『そらるさんから聞いたよ､あのDVD見た理由


苦手なのに頑張ってくれたんだよね､ありがとう』



「そらるさんめ､わざわざ余計なことを…


でもねA､




Aが取られる以上に怖いことなんてないんだよ


おやすみ」


照れ隠しなのか布団で隠れてしまった



でも､こんなに想ってもらえるなんてホントに幸せ者だ

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