男性恐怖症の私が初めて恋をした7【まふまふ】

223話 ページ23

ま「何言ってんの…？3人とも絶対助かるよ


Aが弱気になってどうすんのさこれから産むんだよ


パパとママの僕達がそんなんじゃ産まれてくる子供たちも出てこられないよ


大丈夫｡僕がついてるから


Aはもう一人じゃないんだよ


僕もいるしこれからまた2人増えるんだから


がんばろう」



『うん、ごめんね


弱気になっちゃダメだよね頑張らなきゃ』



看「相川さん､そろそろ麻酔効いてきたかな？


ここ痛い？」


『痛くないです』



看「よし、じゃあこれから手術室に移動しますね」



＿手術室前＿


看「じゃあ旦那さんは此処で待ってていただいて､


奥さんはいよいよこれからです


頑張りましょうね」


『はい』


「A､待ってるから」


Aは手術室に入っていった


向こうから見えてくる人影


さっき手術のことを説明してくれた先生


「先生､家内を子供たちをどうかよろしくお願いします」


「任せてください

早産で子供たちはまだ小さいと思いますが旦那さんが急いできてくれたおかげで時間的にも今なら3人救えます


奥さんが言ってましたよ

『今は世界で1番大切な人が待ってるから私はﾀﾋねない｡絶対家族みんなでもっと幸せな家庭を築くんだ』って。


奥さん強い精神をお持ちですね」


ほんとに強くなった


出会った頃はあんなにﾀﾋを望んでいたのに


＿

手術室の文字が赤くなった


いつもより時間の進みが遅く感じる


LIVEは今どんな感じなんだろうとか


そういえば96ちゃんどこに行ったんだろとか


考えてるのに時間は一向に進まない


とりあえず親に電話した


少し遠いから時間がかかるみたいだ


こういう時に子供の名前考えとくべきなのか


でも2人で考えて決めたい



この時間どう過ごしていいのかわからない


音楽しかやってこなかった人間がどうすれば…



ま「そうだ……歌」


他の人の真似なんてしなくていい


僕は僕らしく僕の好きなことを


作詞だけならここでもできる


看護婦さんに言っていらない紙をもらった


そしてペンを走らせる


妊娠が決まってから今日までのこと


来年も再来年も1年ずつ家族の記録を歌にしていこう



僕達にしかできない子供たちへのバースデープレゼント


「ラストはこの言葉で…よし」


ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ


ｶﾞﾁｬ


「おめでとうございます｡元気な男の子と女の子です」


【この世界へようこそ

生まれてきてくれてありがとう】

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