120話 ページ20
同時刻＿真冬side＿
ｶﾞﾁｬ
「ふぅー疲れた…」
急に入った打ち合わせも終わり帰宅したお昼
いつもなら家に帰るとAが「おかえり」って玄関まで言いに来てくれる
「お疲れさま」って言ってご飯もお風呂も準備しておいてくれる
けど今はいない
正直突然の打ち合わせは僕にとって好都合だった
Aがいない家に一人でいるのはもう耐えられないから
僕はAの部屋の扉を開けた
まだ帰ってきてないみたい
「早く戻ってきてよ…」
その願いを口にして手をついた机のすぐ横､何かが置いてあるのがわかった
拾ってみるとそれはネックレス
僕が出会った頃にあげたやつ
Aがいつも手放さなかったやつ
こんな所に置いてたら部屋を片付けた時気づくはず
だとしたら
家に帰ってきた…?これを置いていくのはなんで？
＿嫌な予感がする
僕はネックレスを持ったままスマホを開くすぐにAに電話する
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ＿＿ﾂ-
かからない
そうだ96ちゃんに電話
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ＿「もしもしまふくん？」
ま「もしもし96ちゃんいきなりだけどそっちにまだAいる……よ………ね?」
96「えっ? 5日前くらいに帰ったはずなんだけど…いないの！？」
ｺﾞﾝｯ
ｶﾞﾀ
あまりにも衝撃すぎて僕はスマホを落として自分の身体も＿落ちた
聞きたくなかった
【いるよ】って言ってほしかった
なんで
なんで
なんで僕は大切な人を失っちゃうの?
なんで大好きな人を守ることができないの?
こんな自分が嫌いで大嫌い｡
「A､会いたいよ」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
そんな時スマホが鳴った
ﾋﾟｯ
ま「luzくん…?」
る「まふ？96ちゃんから聞いた
今まふのパソコンに動画送ったからみて｡はやく!!!」
僕は急いで作業部屋に行く
するとluz君から動画が送られていてすぐに開いた
その動画にはAが
でも笑ってる動画とかじゃなくて
暗い顔で周りに目を配りながら商品棚に手をのばそうとしているA
多分luz君が盗撮したやつ
Aがどこか気にしてみている
それに気づいたのかluzくんのカメラはその方向を写していて
その方向には集団の女性の姿があった
笑いながら顔で指図しているように見える
またAの方にカメラが向いた時､Aは商品をバッグに入れようとした瞬間｡
そこで動画が終わっていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 524人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クリーム(プロフ) - 猫月さん» 5でもコメントいただきほんとにありがとうございます^^*涙拭いてあげたい(^-^; (2018年1月7日 21時) (
レス) id: 62d9a135e4 (このIDを非表示/違反報告)
猫月 - このお話の主人公ちゃんの心情が私とすごい似ていて、このお話見ながらめっちゃ泣いてました。とってもいいお話でした。 (2018年1月7日 10時) (レス) id: 7f2a761a60 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - 白くま先生さん» ただいまです！もう少しできゅんきゅん爆発ですよ！！頑張りまぁぁぁぁす！ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 608226b513 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - りるんさん» お久しぶりです！長くお待たせして申し訳ございません!! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 608226b513 (このIDを非表示/違反報告)
りるん - 久しぶりですね! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 93e0f25794 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クリーム | 作成日時：2017年8月27日 20時
