112話 ページ12
真冬side
話し合おうとAの部屋に行ったら泣き声がして
声をかけたら返事がなかった
けど物音がして
すぐにできてたA
話すことなんてないって言うから僕は質問詰めにしてしまった
ま「ねぇ本当のこと教えてほしい
あの子は何なの？僕と出会う前のｱﾐはどんな人生だったの？
孤児って呼ばれてるのはなんで？」
そしたらAは言った
【うるさい】って
『うるさいって言ってんの！
真冬には関係ないじゃん！
もう……ほっといてよｯ!!!!』
いつも弱々しく泣いているAが
僕に強く言った
けど､何でそんなに悲しそうな顔をしているの
君は何に怯えているの?
その顔は【真冬ごめんね】って伝えたいような
彼氏なんだから分かるよ
けどなんで
何がごめんなの
うるさいって言ったこと？
考えてる間にAは逃げようとする
ま「まってｯ!」
とっさにAの腕を掴んだ
その時Aの顔が歪んだ
僕は軽く掴んだAの腕を見た
みると服の上から滲んできた赤色
Aの好きな紅葉色じゃなくて黒みがかかったドス黒い色
「ｯ…………離してｯ!!」
Aは手を引っ込めようとする
けど僕は離さない
爪をくい込ませているわけでもない
だとしたら
僕は掴んでいた袖をめくった
そこには数え切れないほどの無数の傷跡
白く浮き出た傷から赤が見える傷まで
僕は目を見開いた
驚いて掴んでいた手が弱くなったその瞬間にAは手を引っ込めた
傷のことを聞くと黙って
Aは走って玄関に行きバタンという音とともに消えた
僕はその場にペタンと座り込んだ
追いかけようとしたけどA､泣いていた
そんな姿みたら追いかけられないよ…
それから何分､何時間経ったかわからない
ポケットのスマホが鳴っていてでるとluz君でAが96ちゃんの家にいて落ち着くまでしばらくそっちにいることを聞いた
僕はずっと一緒にいたのに傷も気づけなかった
きっと最近に切った痕もあったのに
ﾋﾟｺﾝ
そ【なんかTwitterでA(紅葉)に変なタグできてる】
そんなメッセージをもらって早速調べた
そしたら確かに変なタグができていて
もしこれをAが見ていたとすれば
こんなことになるなんて
しかもそれにも気づけないなんて
今の僕にできることは何がある
きっとAは1人で泣いている
何の取得もない僕だけどメッセージを送るくらい許してほしい
これから毎日送り続けるよ
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クリーム(プロフ) - 猫月さん» 5でもコメントいただきほんとにありがとうございます^^*涙拭いてあげたい(^-^; (2018年1月7日 21時) (
レス) id: 62d9a135e4 (このIDを非表示/違反報告)
猫月 - このお話の主人公ちゃんの心情が私とすごい似ていて、このお話見ながらめっちゃ泣いてました。とってもいいお話でした。 (2018年1月7日 10時) (レス) id: 7f2a761a60 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - 白くま先生さん» ただいまです！もう少しできゅんきゅん爆発ですよ！！頑張りまぁぁぁぁす！ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 608226b513 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - りるんさん» お久しぶりです！長くお待たせして申し訳ございません!! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 608226b513 (このIDを非表示/違反報告)
りるん - 久しぶりですね! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 93e0f25794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2017年8月27日 20時
