飴と無知

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＿＿河村side＿＿＿＿＿＿＿＿





オフィスにて。、、また君と二人きりだ。


意識するし落ち着かないけど、良い機会なので少し話をしよう。




｢Aちゃん｣




『はい〜？』



名前を呼ぶと彼女は携帯から顔を上げて返事をした。何故か半笑いなのが気になる。



｢プラネタリウムのペアチケットがあるんです｣



ぱあっと目を輝かせた彼女、と、それに一瞬見惚れる僕。



『え！！行きますか！？』



あ、僕が言う予定だったのに。



｢……うん、来週の日曜なんだけど、空いてる？｣



『空いてます！いつでも暇です！』



ちゃんと勉強もしてね、と言うと彼女は悪戯っぽく笑った。



『……あ。でも、私でいいんですか？ほかのお友達とか…伊沢さんとか……！』




うーん、なかなかこの想いは伝わらないみたい。Aちゃん以外の子と2人でどこかへなんて、考えたことも無いのにね。



｢出来れば君と行きたいなあ、と思って買ったんだけど。｣



僕がそう言うと君は顔を赤く染める。
モテるのに慣れてないところとか、やっぱり可愛らしい。



『それはそれは……。』




｢駅前16時集合でいい？迎え行きましょうか？｣



『了解です。大丈夫ですよ〜、駅なら迷わず1人で行けます！』



彼女は自信満々そうな表情で長い髪を耳にかけた。


いや、迷子の心配をしてるんじゃなくて……



｢可愛いから心配なんだよ｣




『へ？』



……あー口が滑った。本心が出てしまった。
内心めちゃくちゃ焦ってはいるけど、それを彼女に悟られたくない。




｢、、口が滑った。｣



『え？あ、？ありがとうございます？』




｢…忘れて。｣


『え？でも』


｢忘れましょう｣


『……かわいいって言いましたよね？』



｢…………Aちゃんのことは、可愛いっていつも思ってますけど。｣



『……え？』



きょとんとした表情ですら、可愛いと思ってしまう僕はなかなか重症らしい。いや、誰が見てもそう思うだろう。



｢ああ、もうやめよ、なにしてるんだ僕…｣







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6/23

更新遅くなりました……すみません……

最近忙しくて、QuizKnockの動画も東大王も満足に見れず……。正直モチベと時間が無くてなかなか書けません。死にそうです。

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