ヨドとダレス ページ14
カルエゴside
ノアが使い魔を召喚した。
どんなものかと観察していたが
「はッ…?」
……ペガサス、だと、?
そんなことが有り得るのか?
否、ノアが使ったのはシチロウの羊皮紙だ。
私の羊皮紙よりも不正に敏感である。
つまり事実。
信じられない。
今まで数多の使い魔を見てきた。
ただの馬、それもポニーほどの小さい馬に翼が生えた使い魔を召喚したものは見たことある。
だが、あそこまでのサイズに角までついているのは初めて見た。
「…ヘラ」
!?
あいつ、喋れるのか
だがノアは使い魔の名を述べるだけで、それ以降は一切喋る素振りを見せなかった。
シチロウも固まっている。
どの道後ほど準備室で話すんだ。
気になることはそこで聞けばいい。
ただ、問題はひとつ。
シチロウが正気でいられるか、だ。
ペガサスは魔界でも人間界でも見られない。
天界なら有り得るかもしれんが、我々が行くようなところでもない。
神聖な生き物として扱われていると噂される動物だ。
魔界にいるやつに見たことがあるなんて輩は恐らく誰一人としていないだろう。
それほどまでに希少な生き物なのだ。
興奮して落ちてこないといいがな…
ーーーーーーーーーーー
先程から視線を感じるが…
あの馬、ペガサスからか?
なぜ私を見ている。
もしかして、ケルベロスを感じ取ったのか?
私に使い魔はいない。
他の使い魔たちに比べ違和感を持ったか…
賢いのだな、この馬は。
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作者名:なし | 作成日時:2022年9月3日 20時