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Episode49 Goodbye ページ50




眠っているようだ。

でも、僕は知っている。心臓がとまれば、体に血が行き届かなくなった体は真っ白になる。




マレウス「海へ返そう」




僕の言葉に、驚くのも無理はなかった。

誰が信じようか。同級生が死んでいるという事実。




アズール「……………嘘、だ。違いますよ」



フロイド「A……死んで、、んの……?」



マレウス「あぁ」



レオナ「"契約"のせいか…」



マレウス「そうだ。寿命を取られた」




キングスカラーにリーチが掴みかかる。

壁に背が打ち付けられる鈍い音がした。




フロイド「ッ、知ってたのかよ。"契約"なんてオレらは知らねぇ!!命かかってたんなら教えろよ!!!」



ジェイド「……フロイド」



レオナ「じゃあテメェは」




キングスカラーが、190cm以上ある巨体を軽々と地面に押し倒す。リーチは、床に倒れてすぐに顔を隠すようにしたが、きっと涙を隠すためだ。




レオナ「この島にいる大勢の命とAの1人の命を、正確に天秤ではかれたってのか。他にどんな方法があった?」



フロイド「………うっ……せぇ」



レオナ「敵は1年かけて計画を立ててきた。だが俺たちは数分で判断しなきゃならなかった。アイツはその中で最善を尽くしたんだ………分かったかよ」



アズール「……………分かっています。僕たちもフロイドも。ですが──────家族も同然だったんです。

お互いが支えだったから、Aが受けた屈辱を知っていますから……受け入れるのには時間が必要です」



マレウス「アーシェングロット。Aを海へ。僕とキングスカラーは行けないから、代わりに見送って欲しい」



レオナ「……俺はクロウリーに伝えに行く」



マレウス「僕は見回りをする。後は頼んだぞ」



アズール「えぇ。ご配慮ありがとう……ございます」





※※※





それから僕たちは、Aをサンゴの海へ送った。

体は海へ触れた瞬間に、泡となって沈んでいく。



そして、僕たち3人の涙は

海へ深く手向(たむ)けられた。












また今夜も、Aが夢に出てくる








アズール「僕に寮長の座を譲っていただけませんか?もちろん対価はお支払いするので」



『オマエに?あ〜そろそろダルかったんだよなァ。いいぜ、譲ってやるよ。ま、オレに勝てンならな!』









また4人で 海も陸も



自由に泳ぎ走ることができたなら



僕は永遠に夢の中でも────────

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かれーらいす(プロフ) - 憂さん» ありがとうございます! (8月11日 3時) (レス) id: 5ca5f702d5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!!すごい速さで読み進めてしまいました笑 お話の続きが気になりすぎます!!お身体などにお気をつけて無理の無い程度に更新頑張ってください!!続きを楽しみに待ってます!!( *´꒳`* ) (6月14日 3時) (レス) id: 9c386c62ed (このIDを非表示/違反報告)
かれーらいす(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!!お話を面白い方向に持っていけているか不安だったのですが、檸檬さんのコメントを読ませていただいてとても嬉しく思いました*ˊᵕˋ*これからも宜しくお願いいたします。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page29 id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごく面白かったです!!男主くん………すっごい好みです……性格もプロフィールも全部好みなんです!初めて読ませていただいたときからハマってしまいました!お体に気をつけて更新頑張ってください!応援してます(*^^*) (2023年2月7日 19時) (レス) @page29 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
かれーらいす(プロフ) - 零さん» 励みになるお言葉ありがとうございます!更新遅れないように努めます! (2023年1月28日 21時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かれーらいす | 作成日時:2022年6月19日 17時

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