今日も今日とてケンカップル【ころん】

4. 嫉妬 ページ5

Aside







いやぁ楽しかったぁ！！！



今日は！！
あの！！

えーっと！！！(？)

莉犬くんと遊んできましたぁぁぁ！！！




なんか…もうほわほわしてた！！





『たっだいまぁぁー！！

おーころんよ！！今から飯作るから待っとれィ！』



この異常なまでのハイテンションに、ころんは少しため息をこぼす。



こ ｢…莉犬くんと遊びに行ったのそんなに楽しかった？｣


『え？楽しいに決まってんじゃん！だってあの可愛い莉犬くんだよ？めちゃくちゃ楽しかった！また行きたい！』




ころんは、また大きなため息をつく。

お、なんだなんだ。




こ ｢あのさあ…僕と行った時はあんまり楽しそうにしてくんないのに、なんで莉犬くんと行った時だけそんな楽しそうなの？｣




ん゛ん゛ん゛…



『ころんさん、それ嫉妬ですね。可愛いですね。』



こ ｢……いやそんなんじゃないし。

てか、まず前世ゴリラ現世豚の女と遊びに行く莉犬くんが可哀想だわ｣




『おいてめぇさっきのデレを返せ！！

あと現世豚じゃねぇよ！！前世は知らんけど！！』



またいつもの乱闘が始まると思ったら、ころんはいつもの煽りをしてこない。何故？？？


こ ｢…あのさ、A。｣



『なんやまだ文句あるんかてめぇ』



真剣な顔をして話すころんに、少し身構えるがいつもの調子で返す。


こ ｢…僕達さ、付き合ってるんだからあんまり浮気じみたことはしないで｣



少し、少しだけ悲しそうな顔をするころん。


…浮気っていうワードが出てくるとは思わんかったわ。



まぁそうだよね。
嫉妬するとかは可愛いもんだけど、感じ方によっては浮気になるんだよね。



そういえば、最近あまり自覚していなかった。

私は、彼と恋仲なのだ。



『…ごめん。でもね、ころんもそういうのは気をつけて欲しい。…私も、嫉妬くらいするし……？』





なんか改めて嫉妬するって言うの恥ずかしいな



こ ｢…そ｣




ふいっとそっぽを向き、自室に向かうころん。

ハッ、照れ屋さんですねかわいい。



私は、今回の嫉妬騒動をミクロン単位で反省した。

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