゛推し ゛から始まる恋ーきょもほくー

にじゅうはち ページ29

それからというもの




じゅりとジェシーはすごくたくさん


俺にチャンスを作ってくれた。









恋をしたと気づいて3ヶ月。







夏休みはもうすぐってとこ。







学園祭だってもう少し。








実は学園祭、出ることになりました。


だって、ほくとにあんなこと言われたら


出るしかないじゃんっ。









じゅりとジェシーにはびっくりされたけどさ。








あのね、ほくとと


沢山話せるようになったんだよ！！









俺すごくない？？成長した！！









やっぱり推しバレしたことによって


すっごい話しやすくなった。









あの時こーちに怒ったけど


今すっごい感謝してるから


こんどこーちにコーヒーあーげよっと！









今は朝の会。








北｢はいっ、今日は欠席なしね。｣









なんて言うほくとを


机に肘を着いて眺める。








やっぱり鼻筋が通ってるし


話すと揺れる喉仏がすっごいかっこいい。








ニコって笑うと目じりにしわができるのが


見れるのもここの特等席。









゛せんせーっ、おれ席替えしたい！゛





あー。もうそんな時期かぁ。




席替え、やだなぁ。


だってほくとの目の前じゃなくなるもん。








だってかれこれ3ヶ月この席で


まつむらほくとを見てきたんだよ？？







別の席でまつむらほくとを見るなんて


そんなのやだよ。









でもそんな願いも届かず。





北｢そうだね。

じゃ、今日の帰りくじ引きしよっか。｣






あーっ！もうっ、ムカつく。






席替えしたいって言った人一生恨んでやるぅっ。






北｢よしっ、じゃ、号令は？？｣




ーきりーっつ、きおつけ。れいー









おれの幸せな時間が終わる合図だ。







北｢あ、京本。

英語のノート出てないらしいから

明日出てなかったら居残りだぞ〜。｣





おれ、だしてないんだっけ、？？






あ。その日の自習監督しんたろーで


ほくとほくとうるさかったから


腹いせで出さなかったんだ。









自業自得じゃん。









北｢今日中にだしなよ〜。｣









京｢あ！持ってきてたんだった。｣

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