もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ7)

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なな。ページ7

side．樹

あの日、松村さんと話してから

胸の高鳴りが収まらなくて

病気なのかと疑うほど。

そんな時嬉しいことがおきた。

それを真っ先にまつむらさんに伝えたくて

いつもより早くコンビニにいく。

樹｢まつむらさんっ、まつむらさん！！

きいてください！

おれ、テレビ出ることなったんですっ｣

っていつもの食べ物を持ってレジに

突っ込んでいく。

おかげで店にいるお客さんもびっくりだ。

申し訳ない。

北｢たなかさんっ、慌てすぎですよっ

テレビ、ですか？？

じゃあ、また俺の手の届かないとこに

行っちゃうんですね。｣

なんて目を伏せて話す姿は

とても愛おしい。

テレビに出ただけで関係性が変わるだなんて

樹｢…っ、

そんな！！

これからもここ、通うので話しかけます！｣

まつむらさんとはなさないと

おれが耐えられない。

北｢いいんですか、？？

こんな俺と話してて…。｣

樹｢こんな、って？｣

松｢俺の性格って、

たなかさんと真反対じゃないですか。｣

まつむらさんは自分に厳しい方なんだな。

たしかに俺とは真反対だ。

おれはまつむらさんの

手を取って

樹｢こんな、って。

まつむらさんは素敵な方です！！｣

と言った。

自信もって

俺、かっこいいでしょ

って言えばいいのに。