よんじゅうなな。 ページ49
京｢ほくとならまた会えるじゃん。｣
と俺を励まそうとしてくれるきょも。
ほんとに優しい親友だ。
でも
樹｢いかねぇよ。コンビニなんて。
別れた相手にあっても
あっちが苦しいだけだろ。｣
ほくとのあの顔をこれ以上見たくない。
俺が傷つけたんだって
毎日後悔しちゃうんだろうなぁ。
京｢そっかぁ。
まっ、まず病院に行こ。｣
樹｢あし、いたい。｣
京｢うん。
ほら、おんぶは出来ないけど
思いっきり体重かけていいよ。｣
って肩を貸してくれた。
普段はふわふわしてて俺に着いてくる
弟みたいなきょもが、
今日は頼りがいのあるお兄ちゃんにみえた。
樹｢ゆっくり歩いていい？｣
｢うん。自分のペースで歩こ？？｣
ゆっくり歩いて
たまに休憩しながら
俺らは病院に向かった。
普段は10分でつくのに
今日は30分もかかって
きょもも何も言わずに俺のことを励ましながら
ここまで一緒に来てくれた。
京｢よく頑張ったね。｣
って椅子に座ったおれの頭を撫でてくれる。
それだけで
ほくとのことも思い出して
泣いてしまった。
樹｢ぐずっ、｣
京｢ん。苦しくなっちゃうよ。｣
って指で俺の涙をぬぐってくれるきょも。
そんなの、きょもに思わず甘えてしまう。
樹｢わかれたく、ないよ、っ｣
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作者名：☆☆☆ | 作成日時：2020年7月2日 1時
