もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ5)

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ご。ページ5

side．樹

今日もお昼にあのコンビニへ行く。

お店に入って

レジの方を見ると誰かと話してる様子。

その男の人は

一瞬俺の方を見たかと思ったら

また松村さんの方を向いて

耳元で何かを話しているようだった。

あぁっ、なんかムカつく。

そのあとは2人の話し声が丸聞こえで、

｢ほくちゃんっ、

明日どーする？？｣

松村さんを

ほくちゃん、と呼んでる男は

松村さんと相当仲がいいらしい。

俺もあんなふうに話したいな…。

松｢明日？？どっか行く予定あったっけ？｣

｢やだなぁ。ほくちゃん。

なんにもないよ。

でも明日休みでしょ？？｣

松｢も～っ、あせった。

約束してないから遊びませーんっ

どーせいくとこ分かってるし。｣

と松村さんがいうと

｢ほくちゃん。お願い。｣

なにやら頼み込んでるらしい。

松村さんは断ってるにもかかわらず

満更でもない顔をしている。

松｢小説3冊。｣

慎｢え！いいの！？！？

ありがとう！まじ感謝！！

分かった。3冊ね？？｣

松村さんは小説が好きなのかな？？

なんか意外。

って小説3冊って多くない？？

でも松村さんいっつもにこにこしてるから

そーいう読むの苦手だと思ってた。

慎｢あっ、おれ学校始まっちゃう！！｣

北｢あー。大学もう遅刻じゃんっ

あ、はい。お品物と、｣

松村さんが胸ポケットから

ボールペンを取り出してレシートに

何かを書いていた。

なんだあれ。

慎｢え！今日は長い！！

うん！大学頑張る！ばいばいっ！！｣

てか大学生だったんだあの人。

がっちりしてる男の人だったから

同い年くらいだと思ってた。