もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ39)

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さんじゅうきゅう。ページ39

side．樹

ほくとと付き合ってから4ヶ月。

仕事が順調に増えてきた。

今日は雑誌の撮影とインタビューだってさ。

早く終わらせてほくとのところに帰ろっと。

撮影場所にはいると

撮影が始まる。

色んな表情を要求される。

好きな人を思い浮かべて～って

言われた時の顔は

カメラマンさんにも褒められた。

そりゃそーでしょ。

だって、ほくとのこと思ってるんだし。

撮影の合間。

携帯を見ると北斗からのメッセージが来ていた。

゛撮影、がんばれっ！゛

たった一言。

それだけでも俺は嬉しかった。

その後の撮影も直ぐに終わって

次はインタビュー。

何を聞かれるんだろうな～。なんて

楽しみにまった。

入ってきたのは

若い男の人。

聞かれたのは思った通りのことで

思いのほか話が弾んで楽しかった。

゛じゃあ。最後に尊敬してる人とかいるの？？゛

樹｢俺の行きつけのコンビニがあるんですけど、

そこの店員さんですかね、｣

ほくと。雑誌で名前は言えないけど

付き合った今でも

ほんとに尊敬してるんだぁ～。

゛えっ、意外、

芸能人、とかじゃないんだね！゛

樹｢あははっ

そうなんですよ。いっつもにこにこしてて

色んな人と話してて凄いんですよっ。｣

゛じゃあ、ライバルはいないの？゛

樹｢さっき最後って言ってたじゃないですかっ。

まぁそりゃ、いますよ。｣

゛ごめんごめんっ、聞きたくてさ！゛

こんなのもうこのインタビューしてる人が

俺のファンみたいじゃんっ。

樹｢最近活躍してる

きょうもとたいがくんですっ。｣

きょもとは

中学から一緒でお互い1番分かってる。

だからこそおれも、頑張らなきゃ、と思う。

まっ、彼の歌唱力と

綺麗な顔面には勝てないだろうけど。

実はまだきょもと仲がいいのは

どこのメディアもしらない。

隠してるってわけじゃないんだけどねっ。