もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ38)

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さんじゅうはち。ページ38

side．松村

あの日じゅりと付き合ってからというもの

じゅりは俺にべたべたで

あのラップしてるときのじゅりとは違う感じ。

今の季節は春。

じゅりと付き合ってから4ヶ月。

でも、タバコの匂いにはなれなくて、

松｢…けほっ、｣

少し咳き込んでしまう。

気を使ってくれて

ベランダで吸ってくれるんだけど

それでも匂いはするものだ。

たばこを吸い終わるとじゅりは

すぐこっちに寄ってきて

俺の隣に座る。

樹｢ほくと、たばこのにおい、きらい？？｣

松｢ん。少しだけね。｣

すこし、というか

タバコの匂いはいつまでも好きになれない。

樹｢そっか…ぁ。

じゃ、おれたばこ禁煙がんばる。｣

そういうことじゃない。

松｢おれ、じゅりを縛ることはしたくないの。

だから、辞めるまではしなくても大丈夫だよ。｣

というとじゅりは少し眉をさげて、

樹｢おれ、ほくとになら少しくらい

縛られてもいいのに。｣

ああ、もう、

こんなのどっちが彼女かわからないよ。

松｢んふふ。ほんとにじゅりなの？？｣

というとじゅりが後ろから抱きついてきて

樹｢だってほくとに無理させたくないし。｣

って耳元でいってくる。

松｢き、急に男らしくなるのなに…っ、｣

もう、付き合ってこれとかもう

危ないよね。

俺らバカップルの見本よ。