もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ33)

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さんじゅうさん。ページ33

side．樹

クラブの仕事終わり。

なんとなく、ほくとに会いたくなった。

さっきもあったばかりなのになぁ、～。

俺、いつからこんなに女々しくなったんだろ、

まぁいっか。

かえろ。

おれはパーカーを着てフードを被って

ポケットに手を入れて歩いた。

すると

｢おいっ、ジェシーっ！

置いてくなよ～っ！！｣

何だか聞き覚えのある声。

その声の主を見ると

樹｢ぁ。｣

｢あ！たなかさんっ！｣

ほくとの幼なじみのしんたろうさんだった。

樹｢あれっ？さっき来てましたよね、？｣

慎｢あれっ？気づいてました、？｣

とけろっと笑うしんたろうさん。

樹｢あれ、ほくとといっしょにきてたのかと、、｣

と言うとなにか察したのか

慎｢…あ！そゆこと！？

ほくちゃんだったらこの先真っ直ぐ行ったところに

いると思うよ！

ここから家まで遠いから

そんなに急がなくても大丈夫！！｣

と優しく教えてくれる。

って、おれほくとに会いたいとか

おもってんのばればれじゃんっ！！

慎｢んふふっ、

ほくちゃんのこと、よろしくね？？｣

樹｢ありがとうございます。｣

と言っておれはダッシュで走った。

走ると見覚えのあるかげ。

俺はその影に向かって叫んだ。

樹｢…ほくとっ！！はぁ、はぁっ、｣

呼ぶとその影が振り向いて

おれはその影に向かってまた走った。

樹｢会いたくて走ってきちゃった、っ｣

と言って笑った。

松｢…おれも、話したかった、です…っ。｣

そんなこと

うれしいに決まってんじゃん…っ。