もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ32)

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さんじゅうに。ページ32

おれはあれからじゅりのことしか

考えてなかった。

慎｢そろそろ、帰ろっか。｣

松｢…ぁ、終わってる。｣

いつの間にか行事が終わっていて

松｢ん。帰ろ。｣

と俺は本を持って出口へ向かった。

すると急にしんたろうの携帯がなって

慎｢あ、ご飯誘われちゃった。｣

松｢ん。行ってらっしゃい。｣

慎｢でも、、｣

しんたろうはいつでも

人の心配をするの。

松｢ジェシーくんでしょ？？｣

名前だけしか知らないけど

しんたろうの話を聞くと優しくていい子だ。

松｢その子とめったに遊ぶ機会なんてないんだから

今のうち遊んどきな？？｣

慎｢ほくちゃんは？大丈夫？？｣

松｢俺のこと何歳だとおもってんのさっ。

しんたろうも今のうち好きなこと

満喫した方がいいよっ。｣

というと目をキラキラさせて

慎｢んじゃ、言葉に甘えますっ。

ほくちゃん！また明日ねっ。｣

とバイクのようにびゅんっと

飛んでってしまった。

松｢なんだあいつ。｣

しんたろうが楽しいならいっか。

なんて思っておれはだらだら家への道を歩いた。

つまらないなぁっ、

こんな時じゅりがいたらなぁ…、

なんて思ってしまう。

だらだら歩いていると

？｢…ほくとっ！まって、はぁっ、｣

誰かか呼び止められた気がした。

おれは後ろを振り向くと

松｢…っ、じゅり、｣

俺がずっと話したかった相手。