もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ17)

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じゅうなな。ページ17

side．松村

じゅりが助けに来てくれて、

今車の中にいる。

じゅりは色んなことをしてくれて、

具合悪いから帰らせますって

断ってくれたり

今はスポドリとゼリーを買ってきてくれたらしい。

樹｢揺れるかも。

吐きそうだったらこれ使って｣

と袋をくれる。

おれは、人の車に乗ると

匂いとかで酔ったりするんだけど

じゅりの匂いはそうでもなくて

逆に

松｢ちょっと、おち、ついたかも、？？｣

樹｢んふふっ、よかったっ。｣

その笑顔にまた気が楽になった。

樹｢いまからしんたろうくんの大学によって

拾ってくから少し待ってね。｣

俺がうなづくと

車を出発させた。

俺の様子を見るためにたまにはミラーを見て

後ろを確認してくれるじゅり。

おれは吐かないように

上を向いているから

止まる時も進む時も曲がる時も

教えてくれる。

樹｢大学、ついたよ。

しんたろうくん、いるかな？？｣

と声をかけてくれる。

松｢あ、いた。｣

おれは窓をあけると

しんたろうが気づいたみたいでかけてきた。

慎｢…、すいませんっ！！

わざわざっ。｣

樹｢いえいえっ。

乗ってください。｣

しんたろうは

慎｢ありがとうございます。｣

とお礼を言うと

車の扉を開けて俺の隣に乗った。

おれはしんたろうの方に寄りかかった。

松｢しんたろ、ゆうかられんらくきた。｣

慎｢…え、？ゆうちゃんから？？｣

俺が黙っていると

頑張ったなって褒めてくれた。