じゅうご。 ページ15
松「…はぁ…っ、ごめ、きたな…っ、」
この人はいつまでも人の心配をする。
汚い、なんて言ってる場合じゃないのに。
樹「いいから、おれにおっかかってて。」
少し落ち着いたほくとが
立ち上がろうとした。
松「でも…っ、」
樹「今日は帰ろうよ。ほくと。」
ほくとが決めれないのはわかってる、
けどこの体調じゃ心配。
松「…」
樹「倒れちゃうよ。
毎日頑張ってるよ。ほくとは。」
無理矢理かもしれないけど
客の前で倒れられたら客も困るだろうし。
松「…じゅ、」
樹「ん?」
ほくとがおれに携帯を差し出してきた。
どうしたんだろう。
松「しん、たろ…っ、」
しんたろう??
あの幼なじみくんかな??
ああ、電話をかけて欲しいってことね。
ほくとの携帯はパスワードがかかってなくて
開くと誰かとのトーク履歴。
その名前は俺が最近捨てた女の子の名前で
アイコンも一致していた。
結構酷いことをされた。
復縁しよ??って書いてあった。
少し胸がチクッといたんだ。
けど文字を打つところに
゛何今更許せるわけないじゃん ゛
って打ってあって、
昔何かあったのは間違いなかった。
あいつ、ほくとにも手を出してたのか。
樹「ほくと、この女のことブロックしとくから。」
松「…でも…っ」
お人好しすぎなのよ。ほくとは。
樹「自分に必要のない人は
断捨離しちゃお??」
松「…っ、ヒック」
というとほくとがまた泣き出して
樹「あー、もう、
泣かないの。また気持ち悪くなっちゃうよ。」
おれはほくとを抱きしめると
電話の欄からひらがなで
゛しんたろう ゛と書いてあるとこを押して
電話をかけた。
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作者名:☆☆☆ | 作成日時:2020年7月2日 1時