もっとはやく…。ーじゅりほくー (ページ11)

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じゅういち。ページ11

明らかに俺はほくとに懐いてると思う。

こんなに心を許せる人は

俺の友達のきょも以来初めてで

なんか不思議な気持ち。

今日はほくとをずっと眺めてたくて

コンビニに居続けている。

俺と出会った時とは違って

初対面の人ともにこにこしてて

優しい顔をしていた。

なんか悔しいけど

確かにおれは見た目が怖いって

よく言われちゃうからしょうがないか。

でもそんな彼に

おれは尊敬しかなくて

松｢いらっしゃいませっ｣

゛まつむらくんっ、熱心だねぇ。゛

優しそうなおばあちゃん。

松｢ふふっ、今日はげんきよさそうですねっ｣

゛そーなのよっ、今日はね、孫が帰ってきてるの゛

なんてたわいもない話で盛り上がってて

凄いなぁって。

俺も見習いたいと思った。

彼は気づいてるのかな？

おれが、好意を寄せてることと

尊敬してること。

まっ、知ってたら

俺と関わったりなんてしないか。

なんて思ってずっと眺めていた。

するとほくとは目線をお菓子売り場の方に

うつした。

なにかあるのかな？？とみてると

お菓子を見ていじいじしてる女の子。

小学1年生くらいかな。

おれはその子に話しかけてみた。

樹｢どうかしたの？？｣

って、しゃがんで目線を合わせた。

すると少しびびったのか

後ろに下がっちゃったけど

女の子が小さい声で

゛おかね、たりないの、゛

って。