俺は俺。君は君らしく。ーきょもじゅりー (ページ7)

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樹｢…！！じゅりっ。たなかじゅり！！｣

自己紹介をすると

その子は

京｢あ、そ…。｣

といってしゃがんでいる足を崩して

体操座りをしてしまった。

どうやらピアノの下から

出てくる気はさらさらないようだ。

俺はそれがわかると

樹｢きみは？？｣

と聞く。

京｢…｣

答える気はサラサラないみたいだ。

樹｢…またくるね。｣

といって音楽室を出た。

しばらく歩いて音楽の先生を探す。

てかおれさっき

また来るねって言った？？

樹｢…やべ！ぜってぇひかれた…。｣

ほんとに無意識だ。

樹｢どうしよ。｣

もう気持ち悪いって先生方にちくられたら

おれ困るって。

あー、なんてことをしたんだろ。

俺はゆかにしゃがみこんで頭を抱えた。

すると足元だけでもわかる。

その足はすたすたと歩いてきて

俺の前でとまった。

｢じゅり…？｣

樹｢ほくとー、おれやったわ。｣

半ば抱きつくように

両肩をホールドする。

北｢ちょ！じゅりっ、どうしたの。｣

ビックリするほくと。

今まであったことを話す。

するとほくとは笑いながら

北｢じゅりらしいね。

おれは3年生でその子のこと知らないけど

話しかけ続けなよ？

多分そのうちじゅりにとって

大事になってくる人だと思うから｣

その頃は何言ってんのかわかんなかったけど

今ならわかる。

まっ、ほくとはこの時のこと忘れてたんだけどね。