俺は俺。君は君らしく。ーきょもじゅりー (ページ3)

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準備をして

ほくとに髪をセットしてもらう。

いや、できないわけじゃないよ。

めんどくさいの。髪のセット。

北｢はいっ。終わったよ。

こんな感じでいい？？｣

樹｢ん。最高。｣

髪のセットが終わると

ほくとの部屋からでて玄関まで行く。

するといつの間にかしんたろーが起きてきた。

慎｢…。今日、デート、？？｣

寝ぼけた頭で俺に聞く。

俺より6歳も離れてるしんたろうは

いつ見ても可愛い。

こんなこと言うとほくとに怒られるから

なんも言わねーけど。

樹｢ん。行ってくるねっ。

あ！おばちゃん！！

今日帰ってくるの遅くなる！！｣

エントランスにいるであろう

職員のおばちゃんに声をかける。

北｢多分聞こえてねーから俺が言っとくよ。｣

樹｢ん。さんきゅ。｣

おれは家を出て車に乗ると

きょもの元へと向かった。

明日はきょもの誕生日だ。

でも明日は平日で学校があるから

2人でゆっくりはできない。

だから今日は俺がきょもを

色んなところに連れ回すんだ。

きょもがいるところに着くと

きょもが慌ててかけてくるのが見えた。

その姿ですら愛おしい。

車のすぐ側まで来ると

助手席の扉を開けて

京｢じゅーりっ。昨日ぶりだね。

今日はどこに連れていってくれるの？？｣

と言って当然のように座る。

樹｢今日は伝えたいことがあってね、

連れていきたい所あるから

それまでゆっくりしてていいよ。｣

と言うと少し顔を曇らせる。

京｢…それはいい話？？｣

この子は自分の誕生日を忘れているらしい。

明日はバースデーボーイなのに

悪い話をして泣かせるあほがどこにいるんだか。

でもおれはきょもに意地悪したくて

樹｢んー。どーだろね。｣

といってニヤッと笑ってやる。

ほら、その困った顔がほんとにかわいいの。